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ベッツとマンシーの好守は現代の「ドジャース戦法」？ NHK解説者が現地でうなった豪打だけじゃない“底力”「エドマンが制止を振り切って…」
posted2025/10/08 17:45
地区シリーズ第2戦の9回裏、同点のランナーの三塁進塁を阻止したベッツ。小早川氏はこの試合最大のビッグプレーだったと評した
text by
小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph by
Getty Images
今回の地区シリーズがドジャースとフィリーズの激突となったときには、大谷翔平選手、ムーキー・ベッツ選手、フレディ・フリーマン選手のドジャース「MVPトリオ」と、フィリーズの首位打者トレイ・ターナー選手、本塁打王カイル・シュワーバー選手、MVP2回のブライス・ハーパー選手という超強力打線どうしの対決に胸をふくらませた方が多かったのではないでしょうか。
豪打だけではなかった注目すべきポイント
もちろんそれはその通りで、実際に地区シリーズ第1戦では、テオスカー・ヘルナンデス選手の豪快なスリーランで逆転してドジャースが勝利しました。しかし、ドジャースが2連勝したこの2試合、私が注目したのはむしろ、準備に基づいた細かいプレーや、フォアザチームの地味なプレーでした。ここでは、ドジャースの強さを支えるそうしたプレーについて少し解説してみたいと思います。
まず第1戦、私がうなったのは、6回表に0-3からキケ・ヘルナンデス選手のタイムリーツーベースで2点を返した場面です。ここまで攻略できずにいたフィリーズ先発左腕クリストファー・サンチェス投手から、4番フリーマン選手が四球、5番トミー・エドマン選手がヒットで出て、2死ながら一、二塁のチャンスをつくりました。
エドマンがコーチの制止を振り切って……
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ここでキケ選手がレフト線へツーベースを放ちます。もちろん、二塁ランナーはホームイン。一塁ランナーのエドマン選手は二塁を蹴りますが、サードコーチャーは手を挙げて、三塁ストップを指示しました。ところがエドマン選手は自分の判断で三塁を回って、2点目のホームへ帰ってきたんです。
