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「やってはいけないミスがありました」三笘薫のブライトン、守備崩壊でアストン・ビラに0-3敗戦【プレミアリーグ】

posted2025/04/04 06:00

 
「やってはいけないミスがありました」三笘薫のブライトン、守備崩壊でアストン・ビラに0-3敗戦【プレミアリーグ】<Number Web> photograph by Getty Images

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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 日本代表MF三笘薫の所属するブライトンは4月2日、アストン・ビラとホームで戦い、0−3で敗れた。ブライトンは、プレミアリーグで6試合ぶりの敗戦。試合後、三笘はその場に座り込むなど落胆の色が大きかった。サポーターへの挨拶を終えると、うつむきながら選手通路口に消えていった。

 それでも、前半はチャンスを作った。16分と36分には三笘がペナルティエリア内からシュートを打った。いずれもアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスにキャッチされたが、ゴールまでの形はできていた。チャンスの数はブライトンの方が多く、試合の流れとしては決して悪くなかった。しかし後半に入って3失点──。試合の分岐点はどこにあったのか。三笘は明かす。

「まずセットプレーの守備ですね。僕自身を含めて、やってはいけないミスもありました。2失点目も、自分たちから崩れたところがあります。攻撃も前半のいい形の時に決めきらないと、こういう展開になる。0−3の内容ではないと思いますけど、ディテールのところで彼らが上回ってたかなと」

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 51分の1失点目は、ミスからゴールを許した。自軍CKでチーム全体が前掛かりになっていたところをカウンターで突かれて失点。CBルイス・ダンクの戻りが遅く、ロングパス1本で相手CFのマーカス・ラッシュフォードにGKと1対1の状況を作らせてしまったが、パス1本で決定機を与えてしまうというセットプレー時における極端な前傾姿勢も要因だった。

 2失点目は、新加入のCBエイラン・カシンの守備があまりにお粗末だった。中央からサイドに飛び出したかと思えば、縦パスのボールに触れることができず後逸。マークしていた相手ウインガーの突破も許し、やすやすとゴールを与えた。冬の移籍市場で英2部のダービー・カウンティから加わったアイルランド人DFはこの試合でプレミアデビューとなったが、極めて厳しい初陣となった。

 またVARでゴールが認められない場面もあった。

 1−1で迎えた55分、ヤシン・アヤリからパスを受けた三笘が肩から腕のあたりでトラップし、最後はシモン・アディングラがネットを揺らした。同点弾にスタジアム全体が沸いたが、三笘にハンドの可能性があるとしてVAR判定に。三笘はしきりにアピールしたものの、オンフィールドレビューで「ハンド」と判定された。試合後、三笘は「ベストは尽くしたつもりでしたけど、やっぱり(オンフィールドレビューなどで)見られるとそういう形になるかなと思います」とし、自身としてもハンドを取られたのは仕方がなかったと述べた。

◆◆◆

 三笘個人にフォーカスすると、前半は効果的にチャンスに絡んだ。2本のシュートを打ったほか、28分にはロングボールをうまく胸でトラップし、シュートまで持ち込もうとした。この場面はマーカーに背後から倒されシュートを打てなかったが、良いリズムでチャンスを作っていた。

 しかし後半に入ると失速した。試合全体として考えるとアストンビラの粘着質の高い守備に苦しんだ格好で、得点もアシストも奪えなかった。

 この試合で対峙したのは、アストンビラの右SBマティ・キャッシュ。守備時はほぼマンマークで三笘につき、日本代表がドリブルを仕掛けようとすれば、右MFやセントラルMFなど周囲の選手が必ずキャッシュのサポートに入った。三笘に対してダブルマークで対応した形だ。

 しかもキャッシュは、機を見て攻撃参加に繰り出した。タッチライン際を駆け上がると、三笘は自陣深くまで彼のマークについていった。三笘からすれば後手に回る印象の強かったキャッシュとのマッチアップについて、サムライ戦士はこう振り返った。

「彼も攻撃的な選手なので、前に出てくることもあった。そこについていかないところもありました。1対1のシーンはなかなか多くはなかったですけど、自分としてはもっと深いとこまで侵入できればよかった。なかなかやらせてくれなかったところはありました」

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