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カブス・鈴木誠也のオールスター“まさかの落選”で分かった「日本人が知らない」現地メディア“ホントの評価”…球宴は「人気投票」なのか?
posted2025/07/11 17:27

オールスターで「まさかの落選」に終わったシカゴ・カブスの鈴木誠也。現地メディアからは球宴の選出システム自体の欠陥を問う声も
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一野洋Hiroshi Ichino
photograph by
JIJI PRESS
7月15日(日本時間16日)に、今年もMLBのオールスターゲームが開催される。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平をはじめ、一流選手たちの競演に胸が高鳴るばかりだが、その夢舞台に今季絶好調の30歳の名前はなかった。なぜ現在、打点王を走る男が“落選”だったのか。また、その事実を現地メディアはどう報じたのだろうか。《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》
MLBのオールスターで「まさかの落選」となったシカゴ・カブスの鈴木誠也。現在打点王を走る30歳は、なぜ球宴に選ばれなかったのだろうか?
そもそもMLBのオールスター出場者は、故障者などの代替出場を除くと、(1)ファン投票による選出(2)選手間投票による選出(3)MLB機構のコミッショナー事務局による選出の3つの手段がある。
球宴のDH「オオタニの控え枠は基本的に1名」
基本的に野手は(1)のファン投票で選ばれた選手がスタメンを務め、そのほかの選手が(2)、(3)の方法で選ばれることになる。
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『SB Nation』は「オールスターはポジションごとに枠が埋まり、ナ・リーグのDHはファン投票でショウヘイ・オオタニが選ばれ、控え枠は基本的に1名。それは2025年も例外ではなかった」と解説する。
DH枠で鈴木と比較されたのがカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)だった。
シュワーバーは今季29本塁打、OPS.936という破格の成績を残し、その長打力は誰もが認めるものだ。ただ、確かにOPSや本塁打ではシュワーバーに分があるが、鈴木は打点でシュワーバーを9点上回り、得点圏打率や勝負強さで勝る部分も多い。