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「僕の強みって何だろう?」羽生結弦でも高橋大輔でもなく…宇野昌磨が“初プロデュースのアイスショー”について語ったこと「今、一番心配なのは…」

posted2025/05/08 17:35

 
「僕の強みって何だろう?」羽生結弦でも高橋大輔でもなく…宇野昌磨が“初プロデュースのアイスショー”について語ったこと「今、一番心配なのは…」<Number Web>

NumberPREMIERスペシャルトークショーにて、自身初プロデュースのアイスショー「Ice Brave」について語った宇野昌磨

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藤森三奈(Number編集部)

藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori

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 現役引退から1年、いよいよこの6月から、宇野昌磨の新しい姿を再び氷上で見ることができる。先日開催されたNumberPREMIERスペシャルトークショーでは、アイスショー「Ice Brave」のプロデューサーとしての顔を披露。全国から集まった200名のファンを前に、率直な気持ちを語った。(聞き手 野口美惠)

「自分の強みとは何か」を考えた

「僕がショーを作るとなった時、まず考えたのは、大ちゃん(高橋大輔)や真央ちゃん(浅田真央)、ゆづくん(羽生結弦)とは違う自分の強みって何だろう、ということでした。ショーのセットリストを選ぶ過程で、力強い演目が残っていったことで、自分に自信があるのはそういう演目なんだと気付いたんです」

――子供の頃からずっと、可愛らしい演技だったり、しっとりした曲を情緒的にうまく踊れるという印象でしたが、ご自身の中では、自分の強みはパワーがある部分だったんですね。

「現役中は、『強みは何ですか』と聞かれると『苦手なものがないことです』と答えていました。表現に関しても、自分のイメージを説明することはありませんでした。実際、あまり考えてなくて、毎日の反復練習の延長線上でやってきたところがあります。でも、最近は、なぜこの踊りはこういうふうに見せられているんだろうと考えるなど、今までジャンプに向けていた熱量を表現に向けるようになりました。すると、人にも説明しやすくなってきたんです。同時に、自分に足りないものと強みが差別化できるようにもなりました」

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――仲間と何かを作り上げていくという機会はこれまでなかったと思いますが、実際やってみていかがですか。

「全てが新しい経験で、コミュニケーションも得意ではないので、苦戦していますが、だいぶ板についてきたと思います。アイスショーのプロデューサーの役割、どこまでやらなければいけないのかなどを理解できてきました。キャストのみなさんに教えることで、自分が無意識に踊って見せていた部分を一つずつ発見しています。それにより、今後新しい振り付けをする時も、こう活かそうなどと思えて、楽しいです」

「今、そこが一番の悩みです」

――キャストのみなさんにはどのように接しているんでしょうか。振り付けを覚えていなかったら叱ったりするんですか?

【次ページ】 「今、そこが一番の悩みです」

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