井上尚弥でも「満員にならない」ナゼ？ 米識者が本音で語った“4年ぶりラスベガス決戦”「もう少しレベルの高い相手と…」「9月のMJ戦の後は…」 

　試合当日、T-モバイルアリーナはいい雰囲気になるとしても、満員にはならないと考えています。

　最終的にT-モバイルアリーナは大きすぎたと感じる客の入りだったとしても、イノウエを責めるのは筋違いです。この会場で試合をするには、もっと評判の高い“Bサイド”が必要だったというだけなのですから。1万人は集まらないかもしれませんが、たとえ観客6000人だったとしても、場内の熱気は素晴らしいのではないかと思います。なぜなら、今回はボクシングコミュニティに待望された興行だからです。

ラスベガスで公開イベントに出席した井上尚弥　©︎Creative 2/AFLO

　一般のファンではなく、ラスベガス、ロサンゼルスを含むカリフォルニアから多くの関係者が来場するでしょう。熱狂的なファンも来るでしょうが、主にメディア、業界関係者から圧倒的に支持されるイベントだと思います。彼らは「これがイノウエをライブで見られる最後のチャンスかもしれない」と思っているでしょうから。

カルデナス戦の出来が悪ければ…

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　今戦後、イノウエが9月にWBA暫定王者ムロジョン・“MJ”・アフマダリエフと戦う予定だという話は聞いています。MJはイノウエ以外では今のスーパーバンタム級で最も高い評価を受けている選手。豊富なアマチュア歴を持つMJは身体能力と独特のスタイルを持っており、誰にとってもやりづらい相手です。

　それでもほとんどがイノウエ勝利を予想するでしょうが、多くの関係者がアフマダリエフは油断のならない相手と見ており、中にはMJの番狂わせを推す人もいるでしょう。カルデナス戦でのイノウエの出来が優れなかった場合、番狂わせが起きると見る人が増えることも考えられます。

©︎Creative 2/AFLO

　また、MJを退けたとして、フェザー級に上がったとすれば、上の階級にはイノウエとの対戦を楽しみにできる選手が何人かいます。

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