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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
なぜ中日は勝てないのか? “4年連続最下位”脱出に必要なものは…「放っておいても出てきます」関係者がこぼした「救世主候補」はあの“苦労人”
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byJIJI PRESS
posted2025/04/12 06:00

昨季まで3年連続のペナントレース最下位に沈む中日。今季も開幕2週間が過ぎた今、6位と苦しんでいる。そんなチームの救世主は果たして?
弱いチームのファンというのは、いつの時代もそうしたもののようである。
なので、最近いつも思いが飛んでしまうのが、中日ドラゴンズファンの方たちの今の心境である。
直近の3シーズンは連続リーグ最下位……過去10年さかのぼってみても、勝利の美酒に酔いしれた年は一度もなく、良くて2020年の「3位」。あとの9シーズンはすべて5位か6位のBクラスという辛抱の時代が続く。
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先取点取られて、今日も負けか。前半終わって1、2点のリードだと、結局負けるんじゃないか。初回の守りの1死三塁で、内野がもう前で守っている。指揮する者が、打線の力量を信じていないのか。それだけで、ファンも、そしてバットマンたちのモチベーションが下がる。
負け慣れが、ちょっとした脅威にもひるむ悲しい習性をこびりつかせる。
3年連続最下位→現在も最下位…救世主は?
今季ここ(以下、4月11日現在)まで、4勝7敗、勝率.364は、僅差とはいえまたも最下位。ただ、それだってまだ負け越しは2つ。後ろを向いて突っ走っているわけじゃない。
現状、チーム打率.190はリーグワースト。ならば、「バットマンに救世主はいないのか?」と探したところで、大谷翔平でも連れてこない事には、一人の打者が勝利に貢献できる力が知れているのは、野球ファンならご案内の通りだろう。
ならば、ここは「ディフェンス」の強化が現実的な対策だろう。
「投手」に新戦力を探せ! では、まだ日の目を見ていない“ニューフェイス”を見ていこう。
<次回へつづく>
