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佐野海舟はなぜ選ばれなかったのか?「招集していない選手のことは…」“いつも通りのメンバー”から読み解く森保監督の思惑「まだ何も決まっていない」
posted2025/03/14 17:01

ドイツ・ブンデスリーガで活躍を続ける佐野海舟(24歳)。所属するマインツはCL圏内の3位につけている
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戸塚啓Kei Totsuka
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Getty Images
いつも通りには、理由がある。
3月20日のバーレーン戦、同25日のサウジアラビア戦に臨む日本代表のメンバーは、これまでとほぼ同じ顔触れが並んだ。ドイツ・ブンデスリーガのマインツで主軸となっているMF佐野海舟、同じくブンデスリーガで7ゴールをあげているFW町野修斗は、今回も招集されていない。
「いつも通りのメンバー」となった最大の理由
佐野が主戦場とするセントラルMFでは、キャプテンの遠藤航、守田英正、田中碧、藤田譲瑠チマが招集されている。守田は2月に入ってからケガで離脱していたが、3月9日のリーグ戦で途中出場している。ひとまず人員の不足はない。
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所属クラブで結果を残していながら、スカッド入りしていない選手は他にもいる。デンマーク1部で9得点4アシストを記録しているFW鈴木唯人、オランダ・エールディビジのAZでスタメン出場を続けているDF毎熊晟矢、ベルギーのヘントに在籍するMF伊藤敦樹らは、招集されてもおかしくないだろう。
レギア・ワルシャワ(ポーランド1部)の森下龍矢、ジル・ヴィセンテ(ポルトガル1部)の藤本寛也らも、代表入りの有資格者と言ってもいい。ケガ人が多いCBは、Jリーグからも候補者を見つけることができる。森保一監督も3月13日のメンバー発表会見で「招集していない選手たちのことはできるだけ言及はしないでおこうと思いますが……」としつつ、「Jリーグで存在感を発揮している選手、ヨーロッパなど海外で力を発揮している選手がいるなかで、メンバーに入っていてもおかしくない選手は数多くいる」と話している。
そうした状況で「いつも通り」となった最大の理由は、スケジュールにある。
今回の活動は昨年11月のインドネシア、中国との連戦以来となる。しかも、3月20日のバーレーン戦には、わずか3回のトレーニングセッションで臨まなければならない。17日の練習初日は身体をほぐす機会となり、戦術的な落とし込みは18日と19日だけになる。そのなかで、セットプレーも確認しなければならない。攻撃や守備の実戦的な練習は、かなり限られたものになる。