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DeNAが勝てば…日本シリーズMVP最有力候補か? 桑原将志31歳、二度のスーパープレーも“当然”と考えるワケ「止めるしかない、それだけです」
posted2024/11/02 17:08
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Hideki Sugiyama
ソフトバンクの連勝で始まった日本シリーズは、敵地・ペイペイドームで3連勝したDeNAが王手をかけて、舞台は再び横浜スタジアムに戻ってきた。
「予想以上にDeNAの投手がいい。先頭打者が塁に出ることが一番大事になる。今年戦ってきたメンバーを信じて送り出すことしかできることはない」
移動日となった11月1日。福岡空港で取材に応じたソフトバンクの小久保裕紀監督は、崖っぷちの戦いへの意気込みをこう語った。
一方、王手をかけたDeNAの三浦大輔監督は、敵地3連勝の勢いで最終決戦に臨む覚悟をこう示したという。
「全力でぶつかっていくだけ。選手が気持ちを一つにしてやってくれている。連勝しているからといって変わることはない。また全員で集中して全てを出し切る」
2日の雨による試合の順延により、先発投手はDeNAが大貫晋一、ソフトバンクは有原航平両投手がスライド。勝負のカギになりそうなのが、小久保監督も語っていたように先取点の行方である。今シリーズではここまで全て先に点を取ったチームが白星を掴んでいる。しかもシリーズの行方が決まる横浜決戦では、更にこの先取点の重みが増していくのは確実だ。
MVP最有力候補・桑原将志の発言
そこで王手をかけたDeNAの打線のキーマンとなりそうなのが、1番・桑原将志外野手なのである。
ここまで5試合23打数9安打1ホーマーで6打点をマーク。DeNAが勝てばMVPの最有力候補となっているリードオフマンは、2017年の同じソフトバンク相手の日本シリーズで苦杯を舐めた選手の一人でもあった。