〈投手成績〉
　モイネロ（SB）21登10勝4敗143回 責26率1.64 PR22.46
　早川隆久（楽）20登9勝4敗139.1回 責35率2.26 PR12.22
　スチュワート・ジュニア（SB）17登8勝3敗102.1回 責23率2.02 PR11.68
　鈴木昭汰（ロ）42登2勝1敗5S21H40.1回 責2率0.45 PR11.67
　曽谷龍平（オ）17登6勝9敗101.1回 責24率2.13 PR10.34
　宮城大弥（オ）15登5勝8敗104回 責25率2.16 PR10.24
　古田島成龍（オ）42登2勝1敗0S21H39.1回 責4率0.92 PR9.33
　武内夏暉（西）17登7勝5敗115.1回 責30率2.34 PR9.09
　マチャド（オ）49登4勝2敗22S13H49.2回 責8率1.45 PR8.83
　金村尚真（日）25登6勝5敗0S6H113.2回 責30率2.38 PR8.52

　リリーフから転身したモイネロがPRでは1位。ただ勝利数は同僚の有原航平が11勝、モイネロは日本ハム伊藤大海と並ぶ2位だ。MVP投票では近藤健介とモイネロの争いになりそうだ。ほぼ互角の争いか。

沢村賞：高橋宏斗は規定投球回に到達するか

　最後に沢村賞争いについて見てみよう。

　高橋宏斗（中）17登11勝2敗119.2回 責13率0.98 PR24.56
　モイネロ（SB）21登10勝4敗143回 責26率1.64 PR22.46
　菅野智之（巨）20登13勝2敗130回 責24率1.66 PR16.80

　サイ・ヤング賞であれば防御率1点台の広島・大瀬良も候補になるだろうが、沢村賞の場合、6勝は厳しい。中日の高橋宏が規定投球回数に到達して防御率0点台なら有力（3日の阪神戦は7回自責点3で防御率は1.14に）。未達の場合、最多勝を取ればこの10月で35歳となる菅野が3回目の沢村賞の可能性が高まるだろう。モイネロは3人で最もイニング数が多いのは有利だが、今後どこまで勝利数を積み上げるかがポイントか。

2017、18年に沢村賞、14、20年にMVPに輝いている菅野は“ダブル受賞”なるか　©Kiichi Matsumoto

　極端な投高打低、MVP争いは両リーグとも本命不在の異例の展開。ただあと1カ月で状況が変わる可能性もある。今後も注目していきたい。

週間記録セ：巨人・岡本に復調の兆しが見えている

【2024年8月26日～9月2日　週間成績】
〈セ・リーグ〉
・今季成績
　広　島115試62勝48敗5分 率.564 差--
　巨　人119試63勝50敗6分 率.558 差0.5
　阪　神121試59勝56敗6分 率.513 差5.5
　DeNA116試57勝57敗2分 率.500 差7
　中　日120試50勝62敗8分 率.446 差13
　ヤクルト117試47勝66敗4分 率.416 差16.5

・20週目の成績
　DeNA2試2勝0敗0分 率1.000
　巨　人4試3勝1敗0分 率.750
　中　日3試2勝1敗0分 率.667
　広　島5試3勝2敗0分 率.600
　阪　神4試1勝3敗0分 率.250
　ヤクルト4試0勝4敗0分 率.000

　DeNAは雨天、台風の影響で4試合連続、中日も3試合が中止となるなどペナントレースが滞っている。ヤクルトは前週から5連敗と苦しんでいる。

〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標、RC＝Runs Created順
　岡本和真（巨）15打7安1本2点0盗 率.467 RC5.32
　オースティン（De）7打4安1本3点0盗 率.571 RC3.97
　坂倉将吾（広）19打7安0本2点0盗 率.368 RC3.80
　矢野雅哉（広）15打5安2本5点1盗 率.333 RC3.26
　細川成也（中）12打5安1本2点0盗 率.417 RC3.26

　巨人の岡本、DeNAのオースティンと主軸が好調だった。本塁打は広島、矢野の2本が最多で1本はランニング本塁打。打点も矢野の5。盗塁は矢野など6選手が1だった。

〈投手成績5傑〉※リーグ防御率に基づくPR＝Pitching Run順
　森下暢仁（広）1登1敗7回 責0率0.00 PR2.13
　大瀬良大地（広）1登1勝7回 責0率0.00 PR2.13
　菅野智之（巨）1登1勝7回 責0率0.00 PR2.13
　玉村昇悟（広）1登1勝8回 責1率1.13 PR1.44
　床田寛樹（広）1登1勝7.1回 責1率1.23 PR1.24

　広島の森下は8月27日の中日戦で7回自責点0ながら2失点で負け投手となった。同じく大瀬良は31日のヤクルト戦で7回零封勝利、巨人の菅野は9月1日の阪神戦で7回零封勝利。救援では広島の栗林と巨人・大勢が2セーブ、巨人のケラーとバルドナード、船迫大雅、中日の松山晋也が2ホールドを挙げた。

週間記録パ：打率.389の近藤よりも打った2人は…

【パ・リーグ】
・今季成績
　ソフトバンク118試74勝41敗3分 率.643 差--
　日本ハム119試61勝50敗8分 率.550 差11
　ロッテ121試60勝55敗6分 率.522 差14
　楽　天117試57勝57敗3分 率.500 差16.5
　オリックス120試55勝62敗3分 率.470 差20
　西　武119試38勝79敗2分 率.325 差37

・20週目の成績
　オリックス6試4勝2敗0分 率.667
　ソフトバンク5試3勝2敗0分 率.600
　ロッテ6試3勝3敗0分 率.500
　西　武6試3勝3敗0分 率.500
　楽　天6試2勝3敗1分 率.400
　日本ハム5試1勝3敗1分 率.250

　オリックスは楽天との4連戦で3勝1敗、CS進出に望みを残した。日本ハムが足踏み中だ。

〈打撃成績5傑〉
　レイエス（日）18打9安3本5点0盗 率.500 RC8.02
　太田椋（オ）23打10安1本3点1盗 率.435 RC7.00
　近藤健介（SB）18打7安2本5点0盗 率.389 RC6.58
　西川龍馬（オ）20打11安0本3点1盗 率.550 RC6.50
　藤岡裕大（ロ）24打10安0本2点0盗 率.417 RC6.01

　日本ハムのレイエスは、23試合連続安打。3本塁打もトップ。打点はオリックス森友哉が6、盗塁は楽天・小郷裕哉、小深田大翔と日本ハム淺間大基の2が最多だった。

〈投手成績5傑〉
　宮城大弥（オ）1登1勝8回 責0率0PR2.71
　小島和哉（ロ）1登1勝7回 責0率0PR2.38
　佐々木朗希（ロ）1登1勝7回 責0率0PR2.38
　バーヘイゲン（日）1登7回 責0率0PR2.38
　曽谷龍平（オ）1登1勝6回 責0率0PR2.04
　石川柊太（SB）1登1勝6回 責0率0PR2.04
　加藤貴之（日）1登1勝6回 責0率0PR2.04

　オリックス宮城は8月31日の楽天戦で8回零封。これで3試合連続で無失点。救援ではソフトバンク松本裕樹が2セーブ、日本ハム宮西尚生が3ホールドを挙げた。