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《スペシャル対談》三笘薫×石川祐希が語る“海外でナメられない意識”「性格もずいぶん変わった(三笘)」「自分の方が強いと証明するために(石川)」
posted2024/07/18 17:00
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
Takuya Sugiyama
発売中のNumber1100号[スペシャル対談]三笘薫×石川祐希「日本を背負う覚悟と逆算」より内容を一部抜粋してお届けします。
初めての顔合わせとは思えぬ、軽快なトークだった。
「誰もが知っている選手だから、会うまでは緊張していました。でも、実際に話してみたらすごく柔らかい人だなって」
こう三笘薫が言えば、石川祐希が笑顔で応じる。サッカーとバレーボール、それぞれの競技で世界を舞台に目覚ましい活躍を見せ、日本代表も背負う2人が自身の「決断」について語り合う対談は、和やかな雰囲気で始まった。
海外では、意識を変えないと生きていけない。
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――まずお互いの印象を聞かせてください。
三笘 僕は石川選手が大学時代に出てきた頃から見て、知っていたので、テレビの人というイメージが強いですね(笑)。
石川 今、プレーしているイタリアはサッカーが盛んですし、2022年のワールドカップのときなんかもチームメイトからよく三笘選手のことを聞かれましたよ。世界で活躍するアスリートの1人として、いつも僕も刺激をもらっています。すべての試合を見ているわけではないですけど、メディアやSNSにアップされているプレーを見ると、やっぱりドリブルのスピードがすごいなと感じますね。それで相手を抜いていくところも魅力的だなと。僕たちも実は練習で鳥かごをやることがあるんですけど、ボールがちょっと軽いのでトラップが難しくて。
三笘 そうなんですか?
石川 三笘選手は走りながらうまくボールをトラップして、捌いているわけじゃないですか。それが本当にすごいなと思って。
三笘 見てくれていただけでありがたい。
石川 今日お会いして少し話をさせてもらって、2歳年下なのにすごくしっかりしているなという印象ですし、どっしり構えているなという雰囲気もありますね。
三笘 見せかけてるだけです(笑)。でも、海外でなめられないようにという意識が自然とあらわれているのかもしれない。
石川 海外ではお人よしだと全部自分のせいにされちゃいますからね。
三笘 そこは競技が違ってもやっぱり同じですよね。そういう意識の持ち方は環境によって変わるというか、変えようとするというか……変えないと生きていけない。性格も以前に比べるとずいぶん変わったと思うし、ミスしたときの行動も結構大事だったりするので、そこは大きく変化したと思いますね。あとは周りに気を遣わないとか。アピールすることも重要ですし。