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いまだ不気味な北朝鮮代表の素顔とは?「彼らは本当に純粋で…日本戦では200%の力を発揮」元U-23北朝鮮代表・韓勇太が明かすチームの内情

posted2024/03/20 17:00

 
いまだ不気味な北朝鮮代表の素顔とは?「彼らは本当に純粋で…日本戦では200%の力を発揮」元U-23北朝鮮代表・韓勇太が明かすチームの内情<Number Web> photograph by JIJI PRESS

2017年12月の東アジアE-1選手権で来日し、韓国戦の前に国歌を歌う北朝鮮イレブン

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姜亨起

姜亨起Kang Hyeong Gi

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 森保ジャパンがW杯アジア2次予選で戦う朝鮮民主主義人民共和国代表(北朝鮮代表)。近年の国際舞台から姿を消していた彼らには「不気味」「ミステリアス」との声も多いが、韓勇太(ハン・ヨンテ)はそんな北朝鮮代表選手の“素顔”を知る一人だ。

「彼らは本当に純粋で、裏表がなくて、仲間を大事にする思いがとても強い。だからこそ、今もまた会いたいとずっと思っていますし、実際に会えることの喜びは大きいです」

 1996年10月生まれ、東京都出身の在日コリアン4世。東京朝鮮中高級学校、朝鮮大学校を経て2019年に当時J1の松本山雅FCに加入し、同時に期限付き移籍した鹿児島ユナイテッドFCでは、クラブが初めて挑んだJ2開幕戦でいきなりゴールを決めた。大卒1年目にして、チーム最多の11得点を記録。Jリーグでは他に栃木SCやいわてグルージャ盛岡にも在籍した。

 そんな韓勇太は、大学時代にU-23北朝鮮代表選出歴がある。初招集は2017年7月のU-23アジア選手権予選で、翌年1月の本大会は直前合宿で負傷離脱するも、同年夏のジャカルタ・アジア競技大会では5試合1得点を記録した。

 そして、現在のA代表には、彼が当時ともにプレーした仲間が名を連ねている。聞くと、口からスラスラと名前が出てきた。

知られざる北朝鮮選手の素顔

「キャプテンのチャン・グクチョルもそうだし、キム・グクボム、カン・グクチョル、リ・ウンチョル。彼らはあの頃からA代表に選ばれていて、皆良い選手だったのを覚えています。カン・ジュヒョクは年下のキーパーで、粗削りだったけど伸びしろがあった。彼が今、A代表に選ばれていると聞いた時は驚きました」

 U-23代表では2年間で計約150日間、本国の選手と練習でしのぎを削り、寝食をともにした。「これまで選ばれた在日の選手で、誰よりも彼らと仲良くなった自負がある」という韓勇太に、A代表に選ばれている仲間の特徴やプレースタイルを聞いた。

 まずはキャプテンのチャン・グクチョル。韓勇太と出場した2018年U-23アジア大会、そして昨年の杭州アジア大会でも、オーバーエイジ枠として腕章を巻いた185cmの長身センターバックだ。10代からA代表に選ばれ、アジアカップやE-1選手権など国際大会の経験も豊富。まさに、チームの精神的支柱と言える。

【次ページ】 日本に立ちはだかる要注意のボランチ

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