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「オオタニがDHを独占することは…」大谷翔平“驚きの外野手起用プラン”はなぜ飛び出した? ドジャース「主戦力は30代」という事実
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2023/12/31 17:05
ドジャースでの大谷翔平の“起用法”を現地記者が解説する
なぜ野手の中でも“左翼”起用なのか?
おそらくこのベースボール・エグゼクティブと同様のプランを既にドジャースは持っている。その上での9月からの左翼起用、25年からの三刀流起用。これが大谷翔平のコンディションを守った上での能力の最大活用、そして常勝チームづくりの根幹となる。
余談ではあるが、なぜ左翼なのか。端的に表現すれば、外野手としてスローイング距離が最も短いのがこのポジションであり、大谷の腕を守るには最も負担が少ない。
95年、日本とメジャーを繋いだ先駆者・野茂英雄は“夢は叶えるもの”と教えてくれた。そして今、本場のアメリカで大谷翔平は、常識を覆し、野球というスポーツの固定観念を取り払い、これまではあり得なかった野球を後へと続く者に残そうとしている。
この夢にはまだ続きがある。24年は三刀流への序章、25年以降はそれが大谷とドジャースにとっての常識となる。ドジャースにはしっかりと世界の宝を導いてほしい。それは彼らが大谷を獲得した責任でもある。