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松岡修造さんが、1日限りたった30人のテニス教室を開催。「テニスが強くなりたいと思っている子に来てもらいたい」

posted2023/11/13 11:00

 
松岡修造さんが、1日限りたった30人のテニス教室を開催。「テニスが強くなりたいと思っている子に来てもらいたい」<Number Web>

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藤森三奈(Number編集部)

藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori

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“熱血漢”が代名詞の松岡修造さんと『Number』による、たった30人のスペシャルテニス教室が来年1月13日に開かれる。参加費無料。対象は、テニススクールに通い、さらに上を目指す小学4~6年生と中学1年生。現在募集が始まったところだ。エントリーシートに、テニス歴や将来の目標、テニス教室への意気込みなどを記入していただき、応募多数の場合は、それをもとに選考となる。松岡さんは「テニスが強くなりたいと思っている子に来てもらいたい」と言う。

 この1日限りのスペシャルテニス教室は、「Number Sports Academy」の一環だ。アカデミーが立ち上がったのは、今から3年前。ちょうど『Number』が創刊40周年を迎え、今後の在り方を広い視野で考えるきっかけが訪れていた。

『Number』が長年取材を通じて培ったアスリートとの関係性を、「雑誌を作る」こと以外でも読者に還元できるのではないか。読者に限らず、「夢はスポーツ選手」と思っている子供たちに、忘れられない時間を作ってあげられるのではないか、というアイディアのもと生まれたアカデミーである。

 奇しくもコロナ禍と重なり、オンラインでの教室から始まった。最初は廣瀬俊朗さんと慶應義塾大学の協力を得て、10~12歳向けのラグビー教室を開催した。その後2年近くが経っても、まだオンラインという足かせがあったが、女子バスケットボールのWリーグオールスターの会場で、日本代表の赤穂ひまわり、宮崎早織、三好南穂選手による小中学生向けの教室が開かれた。

 昨年、ようやく実際にアスリートと会う場を設けられたのが、池江璃花子選手の水泳教室。全国から多数の応募があり、合計100名の小学生が池江選手の丁寧な指導を受けた。憧れの選手を目の前にして、瞳を輝かせる子供たちの姿が忘れられない。

 今春には、国立競技場で、大迫傑選手のランニング教室も開催。こちらも全国から集まった小学4~6年生の精鋭たちが、座学では夢を持つことの大切さを、トラックでは、基礎的な動作を中心に大迫選手から教わった。

松岡さんがこの教室で伝えたいこと

 そして、来年に控える「松岡修造テニス教室」は、座学30分とインドアコートでのテニスレッスン90分の合計2時間という贅沢なプログラム。

 松岡さんは、こう話す。

「限られた人数で時間もたっぷりあるので、30人一人ひとりに今必要なメッセージを伝えていきたい。この1日でもテニスの技術はある程度うまくなると思いますが、テニスに必要なのは技術だけではありません。決断力、自立心、想像力、表現力……メンタルが占める割合も非常に大きいスポーツ。その大切なポイントをユーモアも交えながら伝えられればと思います。これまで培ってきたテニス経験とテニス指導を活用し、本気の時間を共有したいと思っています」

 松岡さんは現役卒業後、「修造チャレンジ」と称した男子ジュニアの強化合宿を20年以上にわたり継続的に開催し、若手の育成に励んでいる。今回は、こういった合宿とは違い、松岡さんと子供たちにとって一期一会の教室だ。しかし、「可能性として」という前置きのもと松岡さんから驚くべき発言があった。

「この教室に参加した子を僕が見て、すぐに僕の強化合宿に入れよう、となるかもしれない」

 もしそのようなことがあれば、「Number Sports Academy」の意義にもつながる。全国から志の高い子供たちのエントリーがあることを期待している。松岡さん自身の強化合宿は男子が対象だが、この教室は女子も参加可能。「それが魅力」だと松岡さんも言うだけに貴重な機会となる。

 松岡さんに、この教室で何を伝えたいかと聞くと、こう答えてくれた。

「この年齢の時にこそ知っておいたほうがいいことを伝えます。それは、決してテニスで世界に行くことだけではない。将来大きくなった時に、様々な場面での表現力が上がり、選択肢が広がる。困難にぶち当たった時でも打開策を見出せる。どんな時にどんな考え方を持っていればいいのか。それがゆくゆく皆さんの大きな力になれば嬉しいです」

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