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岡田彰布の「はっきり言うて」は本当に“はっきり言うてる”のか? 全62発言ガチ検証…「阪神ドラフト1位」に手厳しい“深すぎる”真意

posted2023/10/31 11:00

 
岡田彰布の「はっきり言うて」は本当に“はっきり言うてる”のか? 全62発言ガチ検証…「阪神ドラフト1位」に手厳しい“深すぎる”真意<Number Web> photograph by JIJI PRESS

岡田彰布の口癖「はっきり言うて」を分析してみた

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岡野誠

岡野誠Makoto Okano

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 今年、阪神を18年ぶりの優勝に導いた岡田彰布監督の口癖の1つに「はっきり言うて」がある。デイリースポーツonlineを参照すると、日本シリーズ第2戦までの間、岡田監督は62回にわたって「はっきり言うて」と口にした。一体、誰に対して、はっきり言うたのか。ランキング化して見える「はっきり言うて」の効用とは――。

 “はっきり言って”を辞書で引くと、「感想や評価などを遠慮せずに述べることを示す表現」とある。

 岡田監督は坂田利夫とCM『う“どん”お“でん”だし』に出演していたため、一部のファンから“どんでん”と呼ばれるようになった。その独特の言葉遣いは「どん語」と言われるほど難解を極める時もある。今回、口癖の「はっきり言うて」を分析すると「何に対してはっきり言うてるのか」「使用方法は正しいのか」の判断に手間取る場合もあった。

 まず、そのような例をいくつか見てみよう(引用元はデイリースポーツonline/日付は発言日。以下同)。

分類に迷った「はっきり言うて」の例

 例1:2022年11月9日 秋季キャンプ
 若い選手と(キャンプを過ごすの)は、ほんまに久しぶりやからな。はっきり言うて。

 例2:2023年3月18日 オープン戦中止後
 去年のことなんか全然知らんよ、はっきり言うて。誰が打ってたか、誰が抑えられてた、相性悪かったとか、そんなん見てへん。そんなん見てたら選手使われへんやんか

 例3:2023年4月16日 湯浅の登録抹消
 -湯浅は最短で? 
 「だから抹消にしたのは、10日やからなあ、10日間、様子を見るということや」  
 -1軍に帯同よりは2軍で?  
 「別に帯同って、抹消したら帯同してても一緒やん。はっきり言うて。先発ピッチャーちゃうんやから」

 例1は「久しぶり」についてはっきり言うてるが、通常「久しぶり」に対して“遠慮せずに述べる”必要はないだろう。誤用とは断定できないが、はっきり言うほどのことでもない。例2は監督自身が全然知らないことについて、はっきり言っている。その対象者はおそらく“去年のこと(=チーム)”と考えられるが、“全然知らん”自分自身にはっきり言うてるのかもしれない。

 例3は「抹消」と「帯同」が同じだとはっきり言うてるが、報道陣への怒りもあったように思える。報道陣は「なぜ湯浅を二軍落ちさせるのか」を聞きたかったのだろう。しかし、岡田監督は「一軍に帯同したまま調整させるのか」という意味に取ったようだ。その誤解が怒りの「はっきり言うて」を生んだと考えられる。

【次ページ】 「はっきり言うてランキング」発表!

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