スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER

日本人が知らない、なでしこジャパン“本当の評価”「ここまでのベストチームだ」日本ファンになる英国人記者、「正直驚いた」敗者スペインはイライラ 

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph byJFA/AFLO

posted2023/08/04 17:03

日本人が知らない、なでしこジャパン“本当の評価”「ここまでのベストチームだ」日本ファンになる英国人記者、「正直驚いた」敗者スペインはイライラ<Number Web> photograph by JFA/AFLO

スペイン戦に勝利した後、笑顔を見せたなでしこジャパンの猶本光と高橋はな

「ワールドカップにおいて、勝利側のポゼッション率の過去最低の数字(女子は2011年以降、男子は1966年以降)

 女子

 23パーセント 日本4―0スペイン

 男子

 18パーセント 日本2―1スペイン

 Strategy」

 Strategyとは戦略のことだ。日本の構想力と実行力が大きな評価を得ている。

「日本は完璧なハーモニーを誇る」

 さあ、土曜日(5日)からはノックアウトステージに入る。グループステージの第2戦が終わった段階で、ESPNのガブリエル・タン記者は「日本は静かにコンテンダー(優勝を狙うチーム)へと名乗りを上げている」と評価していたが、スペイン戦で各国の記者の注目をさらに集めることになった。

 そして土曜日に行われるノルウェー戦は、大きな注目を集める試合となりそうだ。

 再びThe Athleticのコックス記者に登場してもらおう。彼はベスト16のノルウェー戦をこう展望する。

「この試合は、真の意味でのスタイルのクラッシュ、戦いである。ノルウェーは圧倒的な個人、スーパースターを擁するが、そこに連係、結束力はない。対する日本の選手たちは謙虚で、控えめではあるが、完璧なハーモニーを誇る。

 通常、サッカーという世界では――後者が勝ちを収める」

 頼もしい展望だが、グループステージの最終戦でフィリピン相手に6点を奪ったノルウェーに対し、日本がどんな戦術で臨むのか、楽しみでならない。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

関連記事

BACK 1 2 3
#熊谷紗希
#長谷川唯
#長野風花
#遠藤純
#宮澤ひなた
#浜野まいか
#高橋はな
#猶本光
#田中美南
#植木理子

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ