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大谷翔平と鈴木誠也の“メジャーでも息ピッタリ”な関係性…話題の釣りパフォーマンス後、取材陣に見せた“大谷イジリ”「翔平にやり返しました」
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byJIJI PRESS
posted2023/06/15 11:01
再会を果たし、試合前に談笑する大谷翔平と鈴木誠也の同級生コンビ
感激の初対面は両手握手とハグ。誠也の頭の中は真っ白になっていた。
「いろいろ聞きたかったんですけど……、それどころじゃなかったですね。僕、シャイなんで……。人見知りなんであんまり話せないんです。見れるだけで良かったんで」
トラウトのどこに憧れる?「昔からずっと目指してきた」
紛れもない本心だった。憧れの人との会話は何も覚えていないという。あらためてトラウトに憧れる理由を聞いた。
「同じ外野手ですし、右バッターですし、足も速くて全部の揃っている選手というのを昔からずっと目指して来た。その時に(カープで先輩の)黒田(博樹)さんにこういう選手いるよというのを教えてもらって、そこからずっとその選手のプレーを見ながら、体もそうですし、トレーニングも含めてああいう選手になりたいと思ってやってきた」
ようやく実現した初対面に誠也は気づきも多かったと喜んだ。
「同じ人間なんだなと思いました。調子が悪い日もあれば、今は成績的にも多分そんなに良くはないと思う。あのくらいの選手でも苦しみながら、早出で練習している姿を見ると、やっぱり僕ももっと頑張らないとなと思います。ああいう(努力する)姿勢というのはやっぱり素晴らしいものがあると思うので、本当に今回はいい勉強ができて良かったと思います」
謙虚に話す姿が初々しかった。
誠也が語る大谷翔平「おちょくられてます、完全に(笑)」
6月6日から8日にかけての3連戦。誠也も大谷も笑顔が目立った。試合前の釣りパフォーマンスだけでなく、試合中にフィールドでは何度もアイコンタクトをとり合った。メジャーという最高峰の舞台でともに戦える喜びを感じ取っていた。誠也にその喜びを聞くと、その答えがまた愉快だった。
「笑顔になってました? 試合前くらいですよね。あいつ、ふざけてますよね。ふざけてます、あれは本当に(笑)。おちょくられてます、完全に。言っておいてください(笑)」