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RIZINが北海道初上陸へ。北の大地で高まる格闘技熱。

posted2023/06/12 09:00

 
RIZINが北海道初上陸へ。北の大地で高まる格闘技熱。<Number Web> photograph by Susumu Nagao

道産子格闘家の代表格と言えば柔術家の中井祐樹。北大柔道部出身で日本人MMAファイターの草分けとなった

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

PROFILE

photograph by

Susumu Nagao

 6月24日、札幌に初めてRIZINがやってくる。格闘技のビッグマッチが我が故郷で開催されるのは2006年のK-1以来17年ぶりのこと。この大会終了後、アーネスト・ホーストらとジンギスカンに舌鼓を打ったのも懐かしい思い出だ。

 他の都府県と比べると、北海道は格闘技カルチャーの面でずっと遅れをとっていた。ボクシングやキックの興行はほとんどなし。キックに至っては練習するジムすらなかった。

 土壌がなかったわけではない。柔道やレスリングの五輪メダリストだけではなく、横綱やボクシングの世界王者も輩出している。大正時代まで遡れば、旧制旭川中学(現旭川東高)柔道部の精鋭2名が海外のボクサーと戦った記録が残っている。極真空手の始祖・大山倍達氏が熊と闘おうとしたが、警察に止められ幻の対決に終わったというおとぎ話も。

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