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「ショウヘイが、いいね!って」“まさかのバント”も話題の大谷翔平…ヌートバーと後輩が明かす“仲間想い”な素顔「リリーフ陣には必ず感謝」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJIJI PRESS
posted2023/03/17 17:17
イタリア戦、大谷のピンチを好リリーフで救った伊藤大海を、誰よりも嬉しそうに出迎えた大谷翔平
ヌートバーが明かす「ショウヘイが、いいね!って」
〈証言4〉
「ショウヘイが、いいね!って」
ラーズ・ヌートバー/NumberWeb 2023年3月9日配信https://number.bunshun.jp/articles/-/856737
今ではすっかりおなじみになった、胡椒を挽く「ペッパー・グラインダー」。侍ジャパンの雰囲気の良さを象徴するポーズでもあるが、もともとはヌートバーが提案し、大谷が賛成したことで定着した、いわば二人の雑談から生まれたものだった。
ヌートバーはその秘話をこう振り返る。
「ショウヘイと、チームセレブレーションみたいなことを何かやらないか、って話していたんだ。でも、エンゼルスには特にそういうのがないんだ、って。それで、カージナルスにはこれがあるよ、って話したらショウヘイが『いいね! 先頭バッターなんだし、ヒットを打って出塁したらぜひやってよ』って言ってくれたんだよ」
初の日系選手としてやってきたヌートバーの“お世話係”を務めながら、チームに打ち解ける橋渡しをしていたのも大谷だったのだ。返答を考えるまでもなく、「いいね!」と即答するあたりに、大谷の明るく前向きな人柄が垣間見える。
侍ジャパンをプレーで引っ張り、若手には良き手本となりながら、おちゃめで分け隔てない人柄でムードメーカーにもなる。イタリア戦で見せた“まさかのバント”――。誰しもの意表をつくプレーではあったが、「チームのため」を常に考える大谷翔平という野球選手の“芯”からは、なにも外れていなかったのである。
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