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「ええええっ!」AI評価値が〈1%-99%〉→〈99%-1%〉渡辺明vs藤井聡太の“シーソー神局”に「解説棋士まで息切れ…」現地取材で震えた話 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph by日本将棋連盟

posted2023/03/11 06:00

「ええええっ!」AI評価値が〈1%-99%〉→〈99%-1%〉渡辺明vs藤井聡太の“シーソー神局”に「解説棋士まで息切れ…」現地取材で震えた話<Number Web> photograph by 日本将棋連盟

渡辺明棋王と藤井聡太五冠の棋王戦第3局は、壮絶を極めた

「いや、この熱気は自分が覚えているうちに、今すぐにでも伝えたいです。少し控え室で時間を取ってからお話しさせてくださいませんか?」

 そう伝えて控室に戻った高見七段は、「感想戦も観に行ってきます」と告げて、数十分後に再び姿を現す。

「正直、今日は喋りすぎてボロボロだったんですけど、でも感想戦にも入り込みたいと思わせるような対局でした」

負けても「この辺りが本当に藤井さんの強さかなと」

 マスク越しにも分かるほど、その表情は輝いていた。

「最後の詰みの局面は、藤井さんにとってチャンスでしたし、逃してしまったのは当然落胆するとは思うんです。それでも僕自身が驚いたのは、藤井さんは感想戦ではもう笑顔を浮かべていたんです。この辺りが本当に藤井さんの強さかなと感じました。切り替えがね、本当に早いんですよ」

 痛恨の逆転負けを喫しても、藤井五冠はこの日の対局を振り返る感想戦で笑顔を浮かべていた……それは一体、なぜなのだろうか。高見七段に深く教えてもらうことにした。

#2「高見解説」編につづく)

#2に続く
「藤井聡太さんは負けた感想戦で笑顔に」渡辺明棋王との“死闘”で高見泰地七段が感じた“藤井・羽生将棋の共通点”「頓死を食らった時に…」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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