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脱いだら本当にスゴかった…「ラグビー界の由美かおる」62歳現役ラガーマン、奇跡の肉体美「週6回、朝1時間のウェイトを欠かさない」 

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朴鐘泰

朴鐘泰Park Jong Tae

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photograph byAFLO

posted2023/01/16 17:12

脱いだら本当にスゴかった…「ラグビー界の由美かおる」62歳現役ラガーマン、奇跡の肉体美「週6回、朝1時間のウェイトを欠かさない」<Number Web> photograph by AFLO

競技歴46年、62歳現役ラガーマンの吉野俊郎。写真はサントリー時代、1996年撮影

「朝7時から始めて、金曜はジムが休みだから私も金曜は休もうかな、と。週1回くらいはレスト(休息)入れたほうがいいので。若い頃は大胸筋とか大殿筋とか広背筋とか、どこかの部位を重点的に鍛えることを意識してましたけど、いまは全身バランスよく鍛えるようにしています。そんなストイックにやってるわけじゃないんですよ。超自然体でして。トレーニングは私にとって毎朝の歯磨きみたいなものなんです」

 そもそもの吉野のラグビーの原点は、地元・茨城で進学校だった日立第一高にある。

「受験勉強中、1日30分だけはテレビ見ようと決めて、たまたま見たのがラグビーの早明戦。それが何となく印象に残ってて。中学では野球やってたんですけど、高校に行ったら野球部の先輩がラグビー部にいて、ラグビー楽しいよっていうんで、それがきっかけですね」

 初めて楕円球に触れてから、46年もの月日が流れた。不躾ながら単刀直入に聞いた。ラグビーやめたいって思ったことないんですか?

「ないです。私、ラグビー、趣味なんで。趣味はやめる必要ないでしょ? 釣りが好きな人がずっと釣りやるのと同じなんでね」

 好きなことを長く続けられる秘訣についてこう語る。

「別にカッコつけるわけじゃないですけど、何か明日、もうちょっと上手くなってないかな、という興味。それと、無理しないこと。特にウェイトトレーニングしてると、ちょっとでも重たいものを上げたいってなるんですけど、私1回、重たいものをいきなり上げたら筋断裂になってね。それからは軽いものでもいいから正確に、ということで、そうやって無理せずトレーニング続けてたら、ケガもしなくなりました」

“ラグビー界の由美かおる”を自称していた

 吉野は自分の身を守るためだけに鍛えているのではない。

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