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久保建英が見た鎌田大地は「良い先輩」、板倉滉は「後ろに(谷口)彰悟さんいるから」 日本代表が語った“仲間との信頼関係”
posted2022/12/10 06:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama/JMPA
<名言1>
僕は(年上の選手のことを)あまり「先輩」とか言わないんですけど、良い人だなと思います。
(久保建英/NumberWeb 2022年6月14日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/853560
◇解説◇
カタールW杯日本代表において、大会前にアタッカーの中核として期待されたのが鎌田と久保である。22-23シーズンの鎌田は所属するフランクフルトでチャンピオンズリーグ3戦連続ゴール、久保は新天地レアル・ソシエダで左サイドハーフとして定位置をつかみ、調子を上げていただけに期待する向きは多かった。
ただドイツ戦やスペイン戦ではボールを保持される中で、守備で相手ビルドアップに制限を加えていたものの、チャンス創出には至らず苦しいプレーを強いられた。
2人は今大会でアシスト、ゴールには絡めず、元ブラジル代表MFクレベルソンからも「本来の力を出せなかった」と評されている。本領発揮とならなかったことには忸怩たる思いがあるだろうが、自己犠牲という隠れた献身があったのも見逃してはならない。
そんな久保が興味深い“鎌田評”を口にしていたのは、今年の日本代表6月シリーズでの取材でのことである。
10日のガーナ戦でA代表初ゴールを挙げた久保は「前半が終わった後に、鎌田選手に『もっとペナルティエリア内に入っていけ』とアドバイスをもらった」と語るとともに「(紅白戦などで)敵チームにいるときにも近いポジションでプレーすることが多いので、練習中も結構アドバイスなどをもらっていて。フィーリングも合いますし、本当に良い先輩だなと」と語っていた。
鎌田には飄々としたイメージが漂うが、こういった的確なアドバイスによって、ともに戦う仲間の意識向上を導き出している。
入れなかった選手のことを思うと…
<名言2>
彼らの分まで頑張ってこないといけないなと。喜びたいんですけど、どこか悲しい。複雑な感情でしたね。
(守田英正/NumberWeb 2022年11月23日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/855468
◇解説◇
森保一監督はカタールW杯で〈4-2-3-1〉、〈3-4-2-1〉と2つのフォーメーションを使い分けた。それぞれの役割が微妙に変わる中で、攻守の微妙なバランスを管理したのがダブルボランチである。
ここのポジションを担ったのがドイツ戦で持ち前のデュエルの強さを発揮した遠藤航、スペイン戦で値千金の決勝ゴールを奪った田中碧、そしてコスタリカ戦以降3試合連続で先発出場した守田だった。