乾　最初の方は結構使われたんですけどね、結果が出せなくて。でも（ジョバニ・）ロチェルソとかめちゃくちゃうまかった。というか、本当にみんなやばかったですね。（セルヒオ・）カナーレスもすごい、ホアキン（・サンチェス）もすごかったです。

水沼　ホアキンはタイプ的には近いプレースタイルじゃない？

乾　いやいや、ホアキンの方が余裕で速いです（笑）。あの年齢（当時37歳）でこれできる？　って感じで。練習中とか「うまっ！」とかよく言ってましたもん。　

乾が驚いたというホアキン・サンチェス。ベティスではチームメートとして共闘した時期も　©Getty Images

セレッソの時に感じていた“葛藤”とは

水沼　リーガでは6年もプレーしたのか。そこから日本に帰ってくるわけだけど。

乾　正直、スペインでもっとやりたいという思いはあったんですけど、外国人枠の関係もあったし、33歳のシーズンだったのでそんな簡単には進みませんでした。ずっと前からいつか日本に帰るならセレッソで、という思いがあった。ずっとお世話になっていたし、好きなチームだったので。

水沼　よくオフは練習にも参加していたもんね。セレッソでの時間はどうだった？

乾　どうにかチームを強くしたいって思いがあったので、そこをどうやっていけばいいのか、という葛藤はずっとありました。チームとしても上手くいってなかった時間が長かったので。

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　#2では清水エスパルス移籍までにあった知られざる経緯、そして水沼氏に現在の乾のプレーぶりについて語ってもらった。

＜#2につづく＞

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