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「中山隊長ゴンゴール!って今も歌えちゃう」東京五輪の卓球金メダリスト・水谷隼が明かす磐田仕込みのサッカー愛 

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2022/09/27 11:00

「中山隊長ゴンゴール!って今も歌えちゃう」東京五輪の卓球金メダリスト・水谷隼が明かす磐田仕込みのサッカー愛<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

混合ダブルスでの金メダルなど東京五輪の活躍も記憶に新しい水谷さんは、磐田で育った筋金入りのサッカーファンだ

水谷 先ほどお話しした静岡ダービーもそうですが、どちらかと言うと、僕は代表よりもジュビロ磐田の試合の方が印象に残っているんですよね。でも、W杯の本大会ではありませんが、1993年のアジア最終予選、ドーハの悲劇は印象深いですね。当時4歳なのでリアルタイムではもちろん見ていないんですが、W杯初出場を逃してピッチに座り込んでがっくりとうなだれている選手たちの光景は、W杯前になると必ずテレビで流れていたので印象深い。あと、2002年の日韓W杯で稲本潤一選手がゴールを決めたシーンも記憶に残っています。

――サッカーの試合や選手のプレーを見て卓球に役立つなと思うことはありましたか。

水谷 どうしてもマイナーな競技の選手って「自分たちのプレーを見てよ」という感じにはならないんです。でも、メジャーな競技の選手はすごく自信を持ってプレーしているように見えるじゃないですか? 自分自身のプレーに対してもそうですし、それが発言にも表れていて、そこはサッカー選手を見習わなければいけないと感じたし、尊敬する部分ですね。本田圭佑さんなんかはその典型ですよね。

 卓球の場合は、個人競技なのですぐに「勝ち」「負け」という結果が明確になりますが、団体競技はそれ以前に、チーム内の競争を勝ち抜いてメンバーに選ばれるためにアピールする必要があり、そのために、みんなが必死になって自分の良さを表に出しているところがすごくいいですよね。

中国卓球の強さをサッカーで例えると…

――今年11月20日にいよいよW杯カタール大会が開幕します。今大会で楽しみにしていることがあれば教えてください。

水谷 今回、日本代表がドイツとスペインと同組。長年、世界のトップを走り続け、W杯でも優勝経験のある欧州の2強と対戦できることは、勝ち負けは別にしても、僕もそうだし日本中が本当に期待する一戦。純粋に楽しみたいですね。

――ドイツやスペインと戦うのは、卓球でいうところの最強・中国と対戦するような感覚とも言えますか。

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