メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「大谷翔平とトラウトはオールスターの顔だ!」 エンゼルス監督代行は大谷の“2年連続出場”を確信? 逆転選出のために必要なことは
posted2022/06/24 06:00
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
『Take me out to the All Star Game』
しばらく鳴りをひそめていた感のあった背番号17が久々の本領発揮だ。ド派手なパフォーマンスが実に大谷翔平らしかった。
7月19日、2本塁打、2犠飛で挙げた1試合8打点は自身キャリアハイとなった。06年の井口資仁(ホワイトソックス)、09年の松井秀喜(ヤンキース)の7打点を上回り日本人メジャー最多にもなった。
そして22日には投手として2安打無失点、メジャー自己最多13奪三振の大活躍。今季6勝目を挙げた。
19日にはドジャースタジアムで行われるオールスターゲームの第1回ファン投票の結果が発表された。昨年の1次発表では「DH」部門でトップを走り続けた大谷だったが、今年はアストロズのヨルダン・アルバレスに遅れをとること約28万票差の2位発進。冷静に考えれば逆転は容易でない開きだが、新ルールではこれからの活躍次第で十分に逆転は可能。2年連続でのトップ選出に向け、風は吹いている。
トラウトと大谷は「オールスターゲームの顔だ」
6月7日からジョー・マドン前監督に代わり指揮を執るフィル・ネビン監督代行は、自身もパドレスに在籍した01年にシアトルで行われたオールスターゲームに出場した経歴を持つ。同年、ともに初出場したイチローさんが「嫌らしい打者でしたね」と振り返るほどのエリート打者だった。
この年にネビンが残した41本塁打、126打点、打率.306はいずれもキャリアハイの数字。その監督代行は1次発表で3枠ある外野手部門で2位発進となった主砲マイク・トラウトと大谷に出場へのエールを送った。
「ファンはいつもサポートしてくれるものだ。トラウトはオールスターに選ばれるべき選手であり、中堅で先発出場すべき選手だ。それは翔平も同じだ。このゲームで彼らがプレーすることを世界中が望んでいると思う。彼らはチームの顔であるだけでなく、オールスターゲームの顔だ。彼らが出場したら、私は自宅のカウチ(ソファ)に座ってのんびりテレビで試合観戦するよ。ケガだけはしないでくれよと祈りながらね(笑)」