佐々木麟太郎ら「05年世代」やっぱり黄金世代か？ また見つけた“高2球児の逸材”4人…プロ野球スカウト「高3は例年なら迷う選手を3位指名も」

　センバツ高校野球が終わってからのおよそ1カ月、大学野球の春のリーグ戦とともに、各地で行われる高校野球の春季大会をめぐってきた。

　例によって、お目当ては今秋のドラフト対象になりそうな高校3年生たちだったのだが、実際の球場では、こんな現象が起こっていた。

　おっ、ちょっといいな！と思うと……また2年生。

　場合によっては、前評判の高い3年生よりキラリと光るプレーを見せてくれる2年生球児が、後からあとから現れて、ビックリさせてくれる。

　確かに、センバツでも、「左打ちの2年生大型スラッガートリオ」のようなキャッチフレーズで、花巻東高・佐々木麟太郎、広陵高・真鍋慧、九州国際大付属高・佐倉侠史朗……3人の一塁手が注目されることになったが、そうした現象は全国のあちらこちらで起こっているようで、今回、私の「行脚」の中で出会った「2年生」で、ギョッとする才能の片鱗を見せてくれた選手たちをお伝えしたい。

九州国際大学付属高・佐倉侠史朗一塁手（2年）、2005年11月生まれ　©Sankei Shimbun

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　2年生、2年生……というが、この4月に2年生になった選手たち。つまり、去年の今ごろは高校に入ったばかり。ちょっと前までは中学生だったのが1年経って、仮に一瞬であっても、プロ顔負けのプレーをやってのけてしまう痛快さと、なぜ？と考えても答えの出ないミステリアスなほどの潜在能力。これだから、高校野球は面白い。

広陵高・真鍋慧一塁手（2年）。2005年6月生まれ　©Sankei Shimbun

「これはもう“猛肩”だ…」

◎2005年世代のニューカマー【1】鈴木叶（捕手・常葉大菊川高・2年・179cm78kg・右投右打）

　常葉大菊川高・鈴木叶（きょう）捕手（2年・179cm78kg・右投右打）は、地元で雑誌『静岡高校野球』を主宰している栗山司さんから教えていただいた選手だ。

　大型サイドハンド・安西叶翔（かなと）投手（3年・186cm87kg・右投右打）とのバッテリーは静岡県下No.1と聞いて、御殿場西高との一戦に足を運んだ。

　栗山さんとは、雑誌『野球小僧』の編集部に在籍されていた頃からのお付き合いになる。静岡の高校球児が大学、社会人でプレーするところまで追跡し、取材して記事にする。静岡の選手については、栗山さんが言うのなら間違いない。

　その通りのバッテリーだ。

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