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“兄はサイヤング賞投手”バーランダー弟はなぜ大谷翔平の熱狂的ファンに?「私が不可能だと思ったことを…」「兄ともよく翔平の話をしますよ」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byDaisuke Sugiura

posted2021/12/28 17:02

“兄はサイヤング賞投手”バーランダー弟はなぜ大谷翔平の熱狂的ファンに?「私が不可能だと思ったことを…」「兄ともよく翔平の話をしますよ」<Number Web> photograph by Daisuke Sugiura

熱狂的な大谷ファンとして有名になった「FOXスポーツ」のアナリスト・ベン・バーランダー氏

 7月、デンバーで開催されたオールスターの際、翔平に初めて対面することができました。とてもクールな経験でした。もうかなり翔平の話をするようになっていたから、オールスター取材に行って、彼が出場するのであれば、ぜひとも対面しなければと心に誓っていたんです(笑)。

 望み通りにインタビューが叶い、握手を交わしました。彼がベースボールというスポーツに対してやり遂げたことに感謝の言葉を伝えました。私の兄ジャスティンは9歳年上で、兄と一緒に11、12歳の頃から多くの選手と対面してきましたが、翔平と会えたことはこれまででも最高の瞬間だったと思っています。

 兄のジャスティンともよく翔平の話をしますよ。兄もまた今季を通じて翔平を非常に高く評価していました。兄が話していた中で記憶に残っているのは、“大谷にはいくつか苦手とする球種、コースがあるけど、すぐに適応してくるから、アウトにとるのは難しい打者だ”ということ。兄には早く故障から復帰して、また翔平と対戦して欲しいと願っています。そうなったら最高ですよね。ただ、実際に対戦の瞬間がきたらどちらを応援したらいいかわからないので、目を背けるかもしれませんが(笑)。

10年後には“史上最高のベースボールプレーヤー”に…?

 今後、翔平がいつまで二刀流を続けられるかは私にもわかりません。二刀流の鍵は健康な体を保てるかどうか。その能力に疑いの余地はないので、彼自身ができると感じているのであれば、ずっと続けられるんじゃないかと思います。もちろんいつかは「今後は打者だけで」「これから先は投手に専念する」と考える日が来るのかもしれません。私が楽観的になっているのかもしれませんが、少なくともあと数年は継続できると思いますし、できればもう10年くらい続けて欲しいです。翔平には不可能なことじゃないでしょう。

 さっきも話しましたが、今季の翔平は“史上最高のシーズン”を過ごしたと考えています。これをもうしばらく続けて、10年に近づいたとしたら? そうなったら本当にすごいことになりますね。毎年、MVP候補になるのは難しいとしても、似たようなプレーを継続し、ベースボールを変えてしまったら……。10年後には“史上最高のベースボールプレーヤー”と称されるようになっているかもしれません。

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