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マリーンズにやってきた“進撃の巨人”は澤村の再来? 196センチ国吉佑樹がずっと愛される理由《登場曲を選んだのは千葉出身の先輩》
posted2021/08/30 11:03
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
Chiba Lotte Marines
ZOZOマリンスタジアムにアニメ『進撃の巨人』のテーマ曲『紅蓮の弓矢』が流れると、それは国吉佑樹投手の出番である。
身長196センチ。小学校6年生の時にはすでに175センチはあったという“巨人”がマウンドに立つと2メートル以上はあるのではないかと思えてしまう。繰り出すストレートは150キロを優に超える。6月にトレードで加入した背番号「92(クニ)」。頼もしき右腕がマリーンズの勝利の方程式の一角として勝利をたぐり寄せる活躍を見せている。
「すごいやりがいを感じています。勝ちパターンの1人として大事な場面で起用していただいている。責任を感じますし毎日が充実しています」
澤村の再来?「光栄で、ありがたいこと」
ファンの間で姿をダブらせるのは昨年、シーズン終盤にジャイアンツからトレード移籍してきた澤村拓一投手。22試合に登板をすると、1セーブ13ホールド、防御率1.71の活躍を見せ、チームを2016年以来となるAクラス(2位)に導いた。国吉もその姿は意識をしている。
「ファンの皆様に去年の澤村さんのような活躍を期待していただいているのは感じています。光栄で、ありがたいことです。期待に少しでも応えたいという想いをつねにもっています」
移籍後初登板は、後半戦2試合目となった8月14日のバファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム)。2点リードの7回、1イニングを1三振、無失点で抑えてチームの後半戦初勝利を呼び込んだ。試合後、少しホッとした表情を見せながらも「澤村さんのように3者三振とはなりませんでしたね」と、おどけて見せた。