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《独占撮影》“五輪直前”マラソン大迫傑30歳にカメラマンが密着6日間「大迫くんのパパとしての表情が新鮮だった」
posted2021/07/01 18:40
text by
松本昇大Shota Matsumoto
photograph by
Shota Matsumoto
6月中旬、米国アリゾナ州・フラッグスタッフを拠点に練習するマラソン日本代表・大迫傑(30歳)に、カメラマンの松本昇大氏が6日間密着した。
発売中のNumber1030号「走る」特集では、松本氏の写真と文章で大迫傑「厳しくも、当たり前の日々の中で」を掲載。東京五輪を前に、日本から遠く離れた地でひとり研鑽を続けつつも、時にリラックスした時間を送る日本長距離界のエースに独占密着した貴重なドキュメントだ。
今回は松本氏に、雑誌記事には盛り込めなかったエピソードを綴ってもらった。
発売中のNumber1030号「走る」特集では、松本氏の写真と文章で大迫傑「厳しくも、当たり前の日々の中で」を掲載。東京五輪を前に、日本から遠く離れた地でひとり研鑽を続けつつも、時にリラックスした時間を送る日本長距離界のエースに独占密着した貴重なドキュメントだ。
今回は松本氏に、雑誌記事には盛り込めなかったエピソードを綴ってもらった。
6月11日、大迫くんが髪を切るというのでフラッグスタッフのダウンタウンにある美容室に向かった。ヘアカット後、オンラインで購入した娘さんの自転車を近くのお店までピックアップに行くことになり、そのあと2人で精肉店が経営するサンドイッチ屋さんでランチをした。
食事をしながら、前日に相談を受けていた「Sugar Elite」(シュガーエリート)の新しいイメージビジュアルについて、大迫くんが思い浮かべるものと、僕が思いついたイメージを話し合う。
大迫くんの長女と一緒に撮影をすることにした
Sugar Eliteは大迫くんが昨夏に立ち上げたクラブチームで、昨夏、大学や高校のエリートランナーを集めて合宿を行ったり、年末に子ども向けのランニングクリニックを開くなどの活動をしている。大迫くんの構想では、次回のSugar Eliteはオリンピック後に日本各地を巡り、小・中学生向けのクリニックを開催する予定なのだそうだ。
「地方を周る理由は『東京で開催します』と言われたら来れる子は限られちゃうから。でも、こちらから地方に周っていくことで、より多くの子どもたちがモチベーションだったり、何かチャンスを掴めるのかなと思っています」
だからこそ、イメージについても”子供たちや後輩たちがついて来てくれるようなポジティブなイメージ”というのが大迫くんのアイデア。そこで大迫くんの長女と一緒に撮影をすることにした。アリゾナに一時的に合流している家族がポートランドに帰ってしまうので、その前に撮らなければいけない。急遽その日の午後に撮影をすることになった。