連敗でも「明日、明日！」と切り替えていたのが……

　DeNAに移籍してきてしばらく経つが、大和はある変化に気づいたという。それはチームメイトの敗戦を受け入れる姿勢だ。

「以前よりも負けたときの悔しさを皆、強く感じ取れるようになったような気がするんです」

　若い選手の多いDeNAといえば連敗を重ねても「明日、明日！」と切り替えられる良さがあったが、そこに成長が見られるという。

「負けてあっさりと切り替えるのではなく、心の底から悔しがる選手たちの様子を見て、何か変わったなって感じたんですよ。負けを引っ張るとかではなくて、これはいい傾向だと思うんですよね」

　以前から若いチームと言われてきたDeNAだが、いい意味で老成しつつあるのかもしれない。今年34歳になる大和はベテランなりの視点で、今後もチームのために尽力していくつもりだ。

「負けが込んだ今シーズン、とにかく1勝の大切さや大きさは皆すごくわかっていると思うので、勝っているときの勢いを大事に、今後もシーズンを戦っていきたいですね」

　最後に一言。とにかく怪我だけには気を付けてください、と伝えずにはいられなかった。

「はい、わかりました！」

　若干口角を上げはっきりと言ったその返事に、頼もしさを感じてならなかった。