4年秋のリーグ戦終了後、その秋で法政大学の監督を辞任した青木久典監督から、こんな言葉をかけられた。

「お前の野球人生はここからやで」

　大学時代、良いときも悪いときも見続けてくれた恩師である。凄く重い言葉だなと受け取った。

　視線の先に見据えているものがひとつある。千葉ロッテのエースと呼ばれる存在だ。

「みんなから信頼してもらえるピッチャーになるように、結果も残して、大事な試合でも任せてもらえるピッチャーになって行きたいです」

　そう言って目を輝かせた。思っていることをあえて言葉に出すことで目標はぐっと近付く。鈴木昭汰がエースになる未来はそう遠くない気がする。