「次に注目されるのが引退の時というのは絶対に嫌」

　“東北の希望の星”だった田中将大が、今シーズン古巣の東北楽天ゴールデンイーグルスに帰ってきた。それと入れ替わるように、東北に根を張り頑張り続けてきた里村明衣子が、41歳にして世界に羽ばたこうとしている。

　2年前、筆者がインタビューした際、里村はこんな言葉を残してくれた。

「最近、アスリートの引退のニュースを見るたびに、自分の引退のことを考えるんですよ。次に自分が注目されるのが引退の時というのは絶対に嫌だなと思って。例えば、次に後楽園ホールがソールドアウトになるのは自分の引退試合なのかなって思ったら、もう下りのことを考えているわけじゃないですか。

　それって絶対に間違いだなと思ったんです。私はもうひと花もふた花も咲かせたいっていう思いがありますし、いま自分自身のコンディションも一番いいですから。世間で言う、『もう歳だから身体が衰えてくる』とか、そんなの知らねえよっていうくらいに体調がいいので（笑）。これからどんどん自分をアピールしていきたいですね」

「今が全盛期」と胸を張る、日本が誇る女子プロレス界のレジェンドの大いなる挑戦。応援せずにはいられない。

(C)2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.