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“高学歴アイドルレスラー”才木玲佳が筋肉コンテスト優勝! 長期欠場を逆手にまた新しいキャラを獲得

posted2020/11/26 17:03

 
“高学歴アイドルレスラー”才木玲佳が筋肉コンテスト優勝! 長期欠場を逆手にまた新しいキャラを獲得<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

ウーマンズフィジーク優勝という新たな勲章を得た才木玲佳。コンテストで着用したのはプロレスと同じブルーの衣装だった

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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Norihiro Hashimoto

“筋肉アイドル”のキャッチフレーズで芸能界で活躍、プロレスデビューすると2団体でチャンピオンになった才木玲佳が、新しい挑戦に打って出た。

 舞台はフィットネス/ボディコンテスト『マッスルゲート』の東京大会(11月21日、江戸川区総合文化センター)。男女各カテゴリー合わせて約450名もの選手がエントリーした大規模な大会で、才木は6選手参加のウーマンズフィジーク部門に初出場すると優勝を果たした。29日には全国大会『ジャパンカップ』にも出場する。

「プロレスでチャンピオンになった時と同じくらい嬉しいです。この歳になって“優勝”っていう経験はなかなかできないですもん。また一つ勲章がもらえました。今まで以上にキャラが“渋滞”しちゃいますね(笑)」

 大会直後の言葉だ。才木はアイドルであり慶應義塾大学卒の“高学歴タレント”でありプロレスでシングル、タッグ合わせて3本のベルトを巻き、ラジオに出演すれば伊集院光に頭のよさを認められ、そして今度は“筋肉コンテストの優勝者”になった。

アゴの骨折によるプロレス欠場を逆手にとって

 コンテスト出場について本人から聞いたのは6月のこと。彼女がゲスト解説を務めるK-1系格闘技イベント『Krush』の会場だった。彼女はこの団体のラウンドガールだったことがあり、K-1のアマチュア大会にも出場している。

「コンテストに出るのは今しかできないことだから、やってみようって」

 才木は昨年、試合中にアゴを骨折。長期欠場が続いている。ただトレーニング自体はできるようになった。そこでコンテストに、と思い立った。

「コンテストでは筋肉量だけじゃなくて“絞り”も重要なんです。減量して脂肪を落とさなきゃいけない。でもプロレスをやっているとダメージがあるし受身を取る。攻めるにもパワーやスタミナを使うので、100%の減量はなかなか決心できなかった。でも欠場している今ならできる」

 転んでもタダでは起きないというのか、長期欠場を一種の好機と捉えたのだ。彼女は筆者が知る中で最もポジティブな人物の1人で、常に何か新しい目標を探しているように見える。自他ともに認める「頑張り屋さん」でもある。“屋さん”というからには店を出しているわけだ。つまり売り物になるくらい頑張っている。

【次ページ】 指先を伸ばして美しさを表現する、新しい才木玲佳

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