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藤井聡太棋聖に敗れた渡辺明二冠がブログ更新。
「負け方がどれも想像を超えてる」
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by日本将棋連盟
posted2020/07/17 12:50
棋聖戦第4局終了後の渡辺明二冠(左)と藤井聡太新棋聖。
藤井聡太棋聖が史上最年少でタイトルを獲得した棋聖戦第4局から一夜明けた7月17日、敗れた渡辺明二冠が自身のブログ「渡辺明ブログ」を更新した。
もともと、終局後の記者会見で「読めていない手が出てきた」、「全体として競った将棋で負けている」、「すごい人が出てきたなという感じです」などと語っていた渡辺二冠。
ブログでは改めて第4局を分析し、ポイントとなった藤井棋聖の「8六桂」について<終盤は△86桂が読めていないところで完全に競り負けました>と振り返っている。
<負け方がどれも想像を超えてる>
また、棋聖戦で負けた第1、2、4局を総括して、<負け方がどれも想像を超えてるので、もうなんなんだろうね、という感じです>とも述べている。
渡辺二冠は長い将棋の歴史のなかで5人しかいない中学生でプロ棋士になったうちの1人だ(他には加藤一二三九段、谷川浩司九段、羽生善治九段、藤井棋聖)。
タイトル獲得も歴代5位の25期、初代の永世竜王でもある。「現在の将棋界で最強」の呼び声も高かった。
そんな超一流棋士の渡辺二冠に、ここまで「完敗」を認めさせた17歳の藤井棋聖の実力たるやいかばかりか。