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新リーグもW杯再招致も肝は育成。
ラグビー人口の増加が最重要項目。
posted2020/05/12 17:00
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Naoya Sanuki
新型コロナウイルスの感染拡大は、ラグビーの新リーグにも影を落としている。5月11日に新リーグ法人準備室の谷口真由美室長がオンラインで取材に応じ、進捗状況をメディアに報告した。
今年1月下旬に発表された新リーグの概要では、2021年秋の開幕を目ざすとしていた。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、東京オリンピック・パラリンピックが1年間延期となってしまった。
オリンピック後に開催されるパラリンピックは2021年9月5日まで行なわれ、秩父宮ラグビー場は駐車場として使用される。芝生の再整備には2カ月を要することから、谷口室長は開幕が後ろ倒しになるとの見通しを明かした。
新リーグ参入希望の受付についても、新型コロナウイルスの影響を免れない。参入するか否かの回答は4月30日に締め切られたが、緊急事態宣言の発令下で内部調整にチーム差が生じてしまった。
政府による緊急事態宣言が5月末まで延長になったことを受け、現状では6月末に期日が引き直されている。
2050年前にW杯を再招致。
事務的な手続きが遅れる一方で、新リーグの骨組みは具体化している。1月下旬のブリーフィングからおよそ3カ月半が経過し、参入に当たってチームに求めるものが谷口室長から説明された。
日本ラグビーフットボール協会は、2020年から50年までの中長期計画として、「W杯を再招致して優勝する」ことを掲げている。そのために「30年後もファンに愛されるリーグ」、「30年後も発展していくリーグ・チーム」、「30年後も代表が強くあり続けるリーグ」といった未来図を描く。