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巨人・岡本和真が語ったサザン愛。
「ベストの1曲は選べない」
posted2020/02/13 18:00
text by
齋藤裕(Number編集部)Yu Saito
photograph by
Hideki Sugiyama
「ぜひお会いしたいです! 実際、本人を前にしたら何も言えなくなるので、握手だけして……あと写真を撮ってもらいたいです」
そうあどけなく切実な希望を口にする岡本和真。若くして読売巨人軍の第89代4番打者を務める23歳が会いたい“本人”とは、サザンオールスターズの桑田佳祐さん。岡本は実は大のサザンファンなのだ。
「嫁が(サザンへの愛及び知識が)めちゃくちゃ深くて、その影響もあります。一緒にドライブに行って、首都高の大黒ふ頭を通る時は、歌詞に出てくるので『LOVE AFFAIR~秘密のデート~』を流しますね(笑)」
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そう語る岡本はこちらが用意したサザンの公式データブック(リットーミュージック刊)を手に取ると、目を輝かせてページを繰る。そして思い出したようにある瞬間、その手が止まった。
「今日、来るときも『太陽は罪な奴』を聞いてきたんですよ」
巨人の4番打者も単なるいちファン?
ページを指差し、笑みを浮かべながら少し早口ぎみにそう語る岡本。なんとサザンのライブや桑田さんの単独ライブにも足を運び、桑田さんのラジオ(TOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」も聞いているという。聞いていたラジオではこんなこともあった。
「少し前にファンの方が『巨人の岡本選手が登場曲に使っています』と桑田さんのラジオで報告してくれたんですよ。桑田さんの頭の中に僕の存在がほんの一瞬、ちょっとだけでも入ったかもしれない。そう思うと嬉しかったですね、もう消えているかもしれないですけど(笑)」
ラジオを聞き、無邪気に喜ぶ読売巨人軍、第89代4番。サザンを前にしては何人たりとも、どんな肩書であっても、単なるいちファンなのだ。