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「7人制ラグビー」の魅力って?
東京五輪に懸ける福岡堅樹にも注目。
posted2019/11/03 20:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
REUTERS/AFLO
9月に開幕したラグビーのワールドカップは、11月2日に行なわれる決勝をもって、閉幕となる。
今大会は日本代表がアイルランド、スコットランドなどを破り4戦全勝でプール1位となり、史上初のベスト8進出を達成。列島はラグビーフィーバーに沸いた。
これからはトップリーグをはじめとした国内リーグが開幕を迎えるが、日本ラグビー界にとって、次の大きな目標となるのが、来年の東京五輪である。
ただ、オリンピックでは、ワールドカップと異なる形式でラグビーが開催される。15人ではなく「7人制ラグビー」だ。通称「セブンズ」とも呼ばれる。
スクラムは3人、前後半各7分。
では、7人制ラグビーとはどういうものか。
最大の違いはその名の通り、人数で15人制と同じサイズのグラウンドで、7人でプレーする。フォワード3人、バックス4人で1チームが構成される。また、試合時間は15人制が全後半各40分であるのに対し、各7分(大会の決勝のみ各10分)。人数が少ないためスクラムも3人ずつで組む。また、トライ後にゲームを再開するときは、15人制ではトライされたチームのキックから、7人制ではトライをしたチームのキックから始まるといった違いはある。
だが、おおよそ、ルールは共通すると言っていいだろう。
やはり特徴的なのは、同じサイズのグラウンドで7人という点にある。人数が少ないことから広いスペースが生まれるため、ボールが大きく動くスピード感のあるゲームが見られる。そのため、フォワードも運動量や速さが求められるし、1人ひとりのタックルやパス、ランニングスキルなど能力が求められる。密集でのプレーが15人制より少ない点も特徴だ。