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相撲は「家業」であり「宿命」。
二代目琴ノ若は猛牛になれるか。
~大関以上になれば祖父の名を?~
posted2019/06/23 08:30
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph by
KYODO
令和元年初の本場所が終わり、晴れて4人の若者が「関取」の座をつかんだ。
令和の時代初の新十両力士は、元横綱琴櫻を祖父に、元関脇の琴ノ若を父に持ち、このたびその名前を継いだ琴鎌谷改め琴ノ若(佐渡ヶ嶽部屋)。そのほか大学卒業後、北海道の役所に勤めながらも角界に飛び込んだ“脱サラ力士”の一山本(二所ノ関部屋)、十両力士・美ノ海(ちゅらのうみ)を兄に持つ木崎海(木瀬部屋)は、同時兄弟関取ともなる。そして竜虎(尾上部屋)は、師匠である元小結濱ノ嶋の甥にあたるという。
それぞれに話題を振りまくなか、なんといっても昭和、平成時代の大相撲ファンにも注目されるのが、琴ノ若の存在だろう。