コメントから頭のよさが伝わってくる。

　思い出しながら馬名を言うのではなくスラスラと出てくる。「アイスマン」ライアン・ムーアのように、理路整然と、端的に、落ちついた口調で話す。

　武豊も20代前半からそうだったのだが、短いコメントからも、頭のよさが伝わってくる。

　今回、レーンは、騎乗停止中のクリストフ・ルメールの代打としてノームコアに騎乗した。

　今週のオークスで手綱をとるコントラチェック、そして、ダービーで乗るサートゥルナーリアもルメールの代打だ。

　レーンはすでに一流との評価を得ているが、こうした代打騎乗で結果を出して名前を売り、トップジョッキーへとステップアップしていくケースがままある。

　オーストラリアの若き天才は、これからも、単なる「代役」にとどまらない騎乗を見せてくれるだろう。