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鈴鹿でハミルトンが独走。今後の焦点は2位争いに。~総力でベッテルを押し上げる体制~
text by
今宮純Jun Imamiya
photograph byGetty Images
posted2015/10/10 08:00
ハミルトン(左)が連覇をほぼ手中に収め、フェラーリのベッテル(右)は2位奪取を狙う。
27回目を迎えた鈴鹿サーキットの決勝は秋晴れに恵まれ、昨年より9000人多い8万1000人の観客が詰めかけた。自作グッズや応援垂れ幕を掲げるファンが目立ち、海外メディアも「イタリアGP以上の熱気だ!」と驚くほど。
その日本GPではハミルトンがカート時代から“憧れのレーサー”だったセナの生涯記録41勝に並んだ。予選はシケインでミスし、2年連続でPPをロズベルグに奪われたが「今年もだめだったけれどスタートで勝負にいく」と焦りは見せず。夜半からの雨が路面を洗い流し、レコードライン側でない2番手のグリップハンデは減った。勝負はスタートのレスポンスタイム、精確なクラッチ操作、的確なライン取り。全戦で唯一と言っていい鈴鹿の下り坂スタートは、'88年にPPのセナがエンジン・ストールしたほど難しい(その後プロストを抜き初戴冠)。