プロ野球PRESSBACK NUMBER
「『やりきった』という感覚がない」
西武・外崎修汰が悔しさ募らせる理由。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2018/11/15 10:00
走攻守すべてが揃う外崎。日本シリーズ進出を逃したことは発奮材料となっている。
ファンの声援に応えられず……。
ファイナルステージ第5戦でホークスに敗れたあと、直後の会見やミーティングでは、さばさばと試合を振り返っていた辻発彦監督が、最終戦セレモニーの挨拶で言葉に詰まり、嗚咽をもらした。
外崎は言う。
「やっぱりぐっときましたね。自分も同じ気持ちでした。あのセレモニーの場に立って、試合には負けたのに、ファンの方たちからあんなに大きな声援をもらった。その声援に応えきれなかったことが悔しいし、申し訳ないと思いました」
しかし、その悔しさが来季への糧につながっていることは確かである。
「もちろんまだ課題はたくさんあります。でも打率(2割8分7厘)と得点圏打率(3割6分)については、自分の中で『この数字を残せるくらいは通用するんだ』という自信にはつながりました」
日米野球をステップに、2019年はシーズンフル出場、そして叶わなかった日本一へと目標をつなぐ。