表彰式後のレースできっちり1着。

　さすが世界に名の知れた武豊騎手ならではと感心させられたが、本当の意味で脱帽させられたのは更にこの直後の事だった。

　表彰を終えた天才ジョッキーは最終レースに騎乗すると、なんとこれを1着でゴール。海外通算118勝目を記録してみせた。

　思えばこの海外通算118勝という記録もJRA通算4000勝に匹敵する大記録なわけだが、表彰された直後のこのタイミングでの優勝というのも「さすが」と唸るしかない。ありきたりな言葉はあまり使いたくないが、“持っている”男は違うと思ったものだ。

　この翌日の火曜日にはすでに日本に降り立った彼は、更に翌日の10日、水曜日には大井競馬場で交流重賞に騎乗。週末には、JRAでの4001勝目を目指して騎乗する。