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卓球・Tリーグ開幕まで3カ月!
琉球アスティーダの凄腕社長に注目。
text by
瀬尾泰信(Number編集部)Yasunobu Seo
photograph byRyukyu Asteeda
posted2018/07/24 07:00
福原愛さんの夫・江宏傑選手をはじめ台湾人選手を3人も獲得したのは、早川周作球団社長の戦略の一環だ。
まずは体育館での観戦環境を整えたい。
“観る”環境作りについても、課題は明確だ。
「将来的には本格的なアリーナでの開催を目指していきたいですが、Tリーグ初年度は、宜野湾市立体育館と、豊見城市民体育館での開催が決まっています。体育館で開催する時は、これまでは入り口で靴を脱ぎ、持参したスリッパで館内に入る、ということが標準だったようですが、これではお客様は集まりません。ここはどうしても変えていきたい。
5月の実業団の試合では、清掃などのコストはかかってしまいましたが、観客が土足で入れるようにしました。これからも靴を脱ぐことなく入場でき、飲食も自由にできるような形を作っていきたい。
また、2階席だけでなく、仮設であってもアリーナ席を作り、真剣勝負の臨場感を味わってほしい。NBAやプロ野球、Bリーグがさまざま取り組んでいるような、チアリーディングであったり、ブレイクタイムでのビンゴゲームであったり、試合だけではないエンターテインメント要素もしっかり準備して、皆さんに楽しんでいただきたいですね」
バスケもサッカーも一緒に!
沖縄にはBリーグの琉球ゴールデンキングスや、Jリーグ(J3)のFC琉球など他スポーツのプロチームもあるが、FC琉球とはJ/T両リーグ初の連携協定を締結済み。キングスとも協力体制を組んでいく。
「今やプロチーム同士、お客さんを取り合うのではなく、共生していく時代になってきています。いわゆるWIN-WINの関係を目指していくことで、沖縄全体のスポーツ振興を進めていきます。
お昼はバスケ、夜は卓球、土曜は卓球、日曜はJリーグといったような共通チケットにもチャレンジしていきたいですね。
とにかく僕は、『やらないことが一番のリスク』という考え方でここまでやってきました。この魅力ある卓球というスポーツ、アスティーダというチームをどれだけ多くの人々に観てもらえるか。これからもリーグの先頭に立っていろいろな仕掛けをしていきます」