勇気、勇敢、アグレッシブさを。

　それでもハイチ戦、ブラジル戦と2試合連続で3失点している状況を考えれば、親善試合に挑む姿勢を変えてみることが、チーム改善のきっかけを生むようにも思う。

「昨日の試合（ブラジル戦）でもわかったように、勝ち負けどうこうの前に、自分たちが持っているものをすべてぶつけることが大事だと思う。だから、自分は変なことは考えず持っているものをぶつけて、ピッチに立てば、走れなくなるまで、走ろうという気持ちでプレーできたらいいのかなって思います」

　若い浅野の言葉が新鮮に響く。

　11月12日の練習で行われたゲーム形式のメニューでは、久保の代わりに浅野が、そして中盤の構成は山口蛍の1ボランチ。その前に井手口と長澤和輝が立った。

「勇気、勇敢、アグレッシブ」

　ブラジル戦では、指揮官が掲げるテーマの全てが足りなかった。それを選手たちが示せるのか。そして、タイプの違うブラジルとベルギーとでは「まったく別の戦術になる」と語っていたハリルホジッチ監督。ベルギー相手にどんなスタイルを見せてくれるのか。

　勝敗よりもこの2点を楽しみにしたい。