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世界初? 「釣り禁止」のスタジアム。
J3北九州の観戦に今行くべき理由。
posted2017/03/14 17:00
text by
吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki
photograph by
Eiji Yoshizaki
日本に名スタジアムがまた1つ増えた。
そう言い切ってしまいたい。
3月12日、J3開幕節でミクニワールドスタジアム北九州がグランドオープンした。J3ギラヴァンツ北九州がホームにブラウブリッツ秋田を迎えてのゲームが行われたのだ。
近年のJリーグでは、2015年の長野Uスタジアム(J3長野パルセイロホーム)、同年の市立吹田サッカースタジアム(J1ガンバ大阪ホーム)に続く、新ホームスタジアムのオープンだ。
ミクニワールドスタジアム北九州は、2月18日のラグビー「サンウルブズ―トップリーグオールスターズ」でプレオープンは終えていたが、今回さらにその魅力に気づいた。
山陽新幹線がすべて停車するJR小倉駅から7分というアクセスの良さは言わずもがな。この日感じたのは、遠近双方でのピッチとの距離感のすばらしさだ。
とにかく観客から選手まで、ボールまでの距離が近い!
ピッチまでの距離、約8メートル。
後半30分過ぎ、試合が膠着状態になることがあった。両サポーターの応援も少し止まる状態に。そこでギラヴァンツの武田治郎GKコーチがGK山岸範宏に出した指示が2階席からも丸聞こえ。山岸の返事も聞こえた。
いっぽう、スタンドの最大傾斜37度。国内最大級。
2階席から、透明のアクリル板で覆われたベンチ内の様子が見えて、より臨場感が増した。
そんな内部構造のすばらしさをさらに引き立てる2つの要素がある。いずれも「海に面している」という稀有な立地条件から生まれるものだ。
当地出身の筆者のプレゼンテーションに、しばしのおつきあいを。