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上原浩治は淡々、川崎宗則は饒舌。
世界一を目指す異色のチームメイト。
posted2017/02/28 08:00
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph by
AFLO
頑張る。自分の考えや意志をどこまでも通そうとする。
「我(が)を張る」。カブスの上原浩治と川崎宗則の2人は今、そういう気持ちを漲らせている。
上原は1年600万ドル(1ドル110円なら6億6000万円)の単年契約が決まった時、自身のブログで「他球団からもお誘いをいただきましたが、やっぱり自分の中では優勝に近いチームでやりたかったっていうのが一番ですね」と綴っている(http://www.koji-uehara.net/2016/12/16/1803.html)。
野手組に先立って今月15日にキャンプインした上原は、「新しいユニフォームを着たからという気持ちは正直、ないです」と言いながら、新しいチームメイトの気持ちを代弁するかのように言葉を続けた。
原点に戻って、昔の選手のように走り込んで。
「ワールドシリーズに勝った喜びはやった人にしか分からない。皆、そういう思いをもう一度と思ってやっている」
終わったことは終わったこと。そういう彼のスタンスはシーズン中と同じだ。自分にできるのは最善の準備を尽くすことだけ。そこに悔いは残さない。
いい結果が残ることを信じて、ただ「頑張る」のみだ。
「自主トレは今まで以上にちょっとキツイのをやってきましたから。もう一回、原点に戻ろうと走り込み中心にやってきました。昔の選手は走り込んで体を作ってきていましたから、あれぐらい体強くなりたいんで」