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Bリーグ人気で殺到する取材……。
川崎・辻直人はどうバスケに臨む? 

text by

辻直人

辻直人Naoto Tsuji

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2016/12/28 17:00

Bリーグ人気で殺到する取材……。川崎・辻直人はどうバスケに臨む?<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

Bリーグは年末年始も熱戦が展開される。辻は中地区首位に立つ川崎ブレイブサンダースをさらに上昇気流に乗せようと奮闘する。

4つ上の兄に影響されバスケットを始めた。

 こうして今はバスケットボール選手となっているが、実は幼い頃はプロ野球選手になるのが夢だった。自宅近くには近鉄バファローズの球場があり、よく試合も見に行っていた。幼稚園の年長から小学6年生まではソフトボールの練習に没頭し、市の大会でも優勝するほどだった。

 バスケットボールに出会ったのは、小学5年生の頃だ。ソフトボールを始めたのもそうだが、幼いころは何でも兄の真似をするのが好きで、4つ上の兄に影響されバスケットを始めた。最初に入ったミニバスケットのチームはあまり強いチームではなかったし、中学校のバスケット部も市の大会で優勝できるかできないかの実力。

 当時は、今、こうしてプロバスケットボール選手としてプレーしているなんて、まったく想像することができなかった。

高校、大学進学で肩を押してくれた大事な存在。

 バスケットを続けるにあたっては兄の存在はかなり大きかったと思う。

 洛南高校進学の際に、「行けるのなら行ったほうがいい」と決断した僕の背中を押してくれたのも兄だ。さらに、関西を離れたくなくて迷っていた僕に関東の大学への進学を強く勧めてくれたのも兄だった。ターニングポイントにはいつも兄がそばにいてくれた。

 もちろん、プレー自体で受けた影響も小さくはない。3ポイントをはじめとするシュートが抜群にうまかった兄。それに負けまいと練習を重ねたことが、今の自分のプレースタイルにもつながっている。まさに僕の原点だ。兄の存在なくしては、今の自分を語ることはできない。

【次ページ】 リーグ戦は今後も続き、年明け早々には天皇杯も。

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