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史上初、5つのGIの馬券が買える日。
香港ではムーアが4冠の可能性も。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2016/12/10 08:00
モーリスが出走する香港カップの人気上位は日本馬が独占状態。舞台を変えての頂上対決はどんな結果に?
ムーアが4連勝する、という可能性も!?
香港マイル(日本時間11日16時50分、シャティン芝1600m、3歳以上GI)では、前走のマイルチャンピオンシップで不利を食らって力を出せなかったサトノアラジンとネオリアリズムの巻き返しに期待したい。
香港スプリント(日本時間11日15時40分、シャティン芝1200m、3歳以上GI)では、高松宮記念の覇者ビッグアーサーと、スプリンターズステークスを制したレッドファルクスという春秋の日本のスプリント王と、昨年高松宮記念を勝った香港のエアロヴェロシティとの対決が見ものだ。
香港ヴァーズ(日本時間11日15時00分、シャティン芝2400m、3歳以上GI)は、今年のキングジョージVI&クイーンエリザベスステークスとブリーダーズカップターフを勝ったアイルランドのハイランドリールの一強ムードだ。鞍上はムーア。モーリスも、ネオリアリズムや、ビッグアーサーもそうだから、ムーアが香港国際競走を全勝する可能性もゼロではない。
日本で初めて1日に5つのGIの馬券を買える日。
阪神ジュベナイルフィリーズは、3戦3勝でデイリー杯2歳ステークスを勝ったジューヌエコールのほか、2戦2勝で新潟2歳ステークスを制したヴゼットジョリー、同じく2戦2勝でアイビーステークスを勝った良血馬ソウルスターリングなど、いいメンバーが揃った。アルテミスステークスを勝ったリスグラシューも強い。
それはいいのだが、発走時刻が、香港スプリントと同じ15時40分だ。どちらかが5分でもズラしてくれると見やすくなるのだが、当日のテレビや競馬場での実況中継はどうなるのだろう。
ともかく、日本で初めて1日に5つのGIの馬券を買える12月11日の午後を、楽しみたい。