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池江璃花子に感じた勢い、心配は……。
伊藤華英がアジア選手権で感じた事。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2016/11/29 08:00

池江璃花子に感じた勢い、心配は……。伊藤華英がアジア選手権で感じた事。<Number Web> photograph by AFLO

肩周りがさらに力強くなり、4年後へ向けた順調な準備を感じさせる池江璃花子。東京五輪の時は20歳、まさに全盛期と言えるだろう。

伊藤「渡部香生子が心配ですね」

 一方で、今大会に出場しなかった1人の選手に思いを寄せる。

「今大会に出ていなかった渡部香生子が心配ですね」

 昨年の世界選手権の200m平泳ぎで優勝していち早くリオの内定を得た渡部だったが、リオ本番では100m平泳ぎ、200m平泳ぎともに準決勝敗退に終わった。

「世界選手権からオリンピックに出るまでの時間が、彼女にとっては長すぎたんじゃないかと思います。同じように世界選手権で優勝した星奈津美選手は自信になっていましたが、渡部選手にとってはプレッシャーになってしまった気がします。そこが弱さと言えばそうなのですが、持っている才能、フィジカルの面でのセンスや強さは素晴らしい選手です。ここからは人間として成長していくポジションでもありますし、腐ることなく、やれるんだっていう自信をもう一回取り戻して、復活をするように祈っています」

4年前からオリンピックを意識して準備する意味。

 多くの選手にとって、変化の契機となったアジア選手権。

 伊藤さんは、今大会をあらためてこのように総括する。

「池江璃花子と渡辺一平、そして(リオで400m個人メドレー銅メダルの)瀬戸大也君にとっても、オリンピックへ向けて4年間という時間を見据えてやっていくのは初めてだと思うんですね。彼らからは、そういう新しい意気込みを感じました。若い世代も増え、チームの層を厚くするためにも意味があったと思います。4年後の東京五輪へ向けて、多くの選手がスタートラインに立った試合になったのではないでしょうか」

 オリンピックが終わって約3カ月。選手たちは、それぞれの立ち位置から挑んだ。

 共通するのは、4年後を見据える眼差しだ。すでに、勝負は始まっている。

 そして12月には、世界選手権(短水路)が控えている。

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