笑顔のジェイミーさん、最後のひと言は……。

　インタビューでは、日本との縁やこれまでのキャリアや指導哲学、そして日本ラグビーに対する“驚き”など、存分に語ってくれた。

　終始和やかなムードで時間は過ぎ、退室間際、ひとつお願いをしてみた。

「ジェイミーさん、手を合わせてもらえます？」

　パーにして突き出した右手に、ジェイミーさんは左手を合わせてくれた。なんと、自分の指関節ひとつ分、ジェイミーさんの左手は大きかった。何より、肉厚感がものすごい。

「デ、デカッ！」。今度は声に出して驚いてしまった。笑顔のジェイミーさんはこんな言葉を言い残していった。

「それでもボールをこぼすんだよ」