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金本監督「超変革」への批判は妥当か。
阪神が強くなるための“近道”を探る。 

text by

小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byNanae Suzuki

posted2016/09/01 07:00

金本監督「超変革」への批判は妥当か。阪神が強くなるための“近道”を探る。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

若手選手を積極起用している金本監督。在阪メディアは“待ち”の姿勢を取れるだろうか。

ファームで育成する日本ハム型のチーム作りを。

 他球団の一流選手がメジャー挑戦に目を向けるようになった現在、FA補強は以前にもまして有効な手段ではなくなった。外国人補強はうまい球団だが、一軍で起用できるのが投手、野手合わせ4人までと制限があるのでこれも絶対的ではない。だとすればドラフトで将来性のある選手を獲得して、ファームで育成するという日本ハム型のチーム作りを志向することが強いチームになる近道ではないかと私なりの結論にたどり着くのである。早い話が、FAもトレードもやらないほうがいい。

 日刊スポーツの記事が出るまで4連敗していたチームが、記事が出た8月21日以降、上位球団の巨人、DeNA相手に4連勝している(その後ヤクルトに3連敗しているが)。金本監督も、記事の中で二軍選手扱いされた選手も発奮したというより怒ったのだと思う。

 超変革を「目先の勝利を追わないこと」と定義づけたが、今季の戦い方を否定させないためにも残り20数試合は勝ちにこだわってほしい。革命的な若手抜擢が1年、2年で終わっていいわけがないのだから。

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